2008年12月26日金曜日

1月11日 中谷路子女史ソロピアノリサイタルのお知らせ☆

どもりんです☆

NICK公演で出演頂いたり音楽アドバイザーやってくださったりしている、中高時代からの友人であります中谷路子女史による、第二回ソロピアノリサイタルがございます。

美しい見目と、胃の腑に濃厚に響く鬼気迫る演奏とのギャップがとっても魅力的。ご興味ある方はぜひ☆

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

来年1月11日(日)14時〜、4年ぶりの自主リサイタルを津田ホールで行います。
ピアノ作品から、無伴奏ヴァイオリン曲のシャコンヌ、リストの歌曲、
さらにワーグナーの楽劇(オペラ)まで、一台のピアノでオーケストラの響きを紡ぐべく、
日々ピアノと向き合っています。

◆プログラム◆
J.ブラームス  4つの小品 作品119
J.S.バッハ=F.ブゾーニ シャコンヌ BWV1004より ニ短調
R.ワーグナー=F.リスト 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より"イゾルデの愛の死"S.447 他

年明けの落ち着かない時期かと思いますが、
ご友人等とお誘い合わせの上、お越しいただければ幸いです。

インフルエンザや風邪が大流行のようです。
どうぞご自愛の上、お過ごしください。

中谷 路子

(ご予約・お問い合わせなど詳細↓)
http://www.piano-nakatani.xii.jp/concert.htm

2008年12月1日月曜日

夜が深め

同居人が実家に帰り
久々に一人の夜


前はずっと一人なのが当たり前だったのに
今はちょいと不思議な感じがする


静か


誰からでも
「実家に帰る」という言葉を聞くと
少し孤独になる
だってオイラは
帰る場所が無い


いろんな人が
実家がわりに家に来ていいよと
呼んでくれたりする
嬉しい


でも
オイラが生まれ育った場所はそこじゃなくて
どんなにいやーんな思い出で溢れていようとも
ただ一つしかないわけで


でもって
ふと
また年末年始も一人で過ごすのかなあと
ぽそりと思ったりするわけで


6年前に
かーちゃんがこの世からいなくなって以来
オイラには実家がなくなってしまったみたい


とーちゃんはなぜか
実家に子供を上げたがらなくて
わしら三人姉妹は
ここ数年
盆暮正月はどこにも行き場がない


さまよってばかり


しかし
妹たちは
嫁に行き
旦那の実家に帰るというワザを編み出した


しかし
オイラは
どこにも行き場がないわけで


ちょっぴり
孤独が深まるわけです
はい


困ったなあ
困ったなあ


いつもよりも
夜が長い
珈琲なんて飲んじゃったから
眠れないし
夜中だからこれ以上太るのヤで
食べれないし


家を飛び出たのは
紛れも無く自分なのに
帰る場所がないなんて
寂しがってみたりする


何たる身勝手


でもそんなもん


いつもより
夜の闇が深く見えて
でも
これはこれでいいもんなのかも知れないと


自分の世界に帰る場所を見つけてみたりする


こんなときも
あるよね

2008年11月26日水曜日

【BOOK】『狂気の偽装ー精神科医の臨床報告ー』岩波明著

アダルトチルドレンだのトラウマだのPTSDだの、精神系ジャーゴンがうざったくなって手に取った一冊。


最近そういうモチーフのドラマやら小説やらが多すぎて、かなり食傷気味です。


キレイな男女がキレイな涙を流しながら透明な愛を語るために必要な障害。
ザッツ精神病。


んなアホな。


この本の著者は精神科医で、「病気」はネットで不特定多数にひけらかして慰めあったりするような生易しいものではなく、
当人や周囲を巻き込む厳しく過酷で残酷な現実である、
とのっけからパンチ。
ゲーム脳とかマジありえない、アダルトチルドレンはキャッチフレーズ、現代日本でPTSDと呼べるのはサリン事件被害者初めとする本当に命に危険があった人たちのみだ、などとバッサバサ。


我が身における過去もケースとして含めて吟味し、まあ納得。


自分可愛さなんだろうか。そういう謎な言葉を自分に当てはめ、そっから先に進まない。


あるいは、自分は特別な存在だと思いたいんだろか。
あるいはそう周りに思われたいんだろか。


どうしてあんなに自分を病にしたがったのか、今の自分にはとっても不思議っす。

ふい。

【BOOK】『チェーン・スモーキング』沢木耕太郎

だいぶ前に古本屋で見つけて、読みさしのまま放置していたエッセイ集。
リズミカルかつ抑制の効いた文体がかなり心地よい。


イメージが連なり、広がっていくのでこのタイトル。だそうだ。
安心して身を委ねればよい。
心地よい。


沢木耕太郎と言えば深夜特急。読んでないけど、シベリア鉄道で大陸を横断する旅行記、だっけ。


読みたいなあ。


どこかに行った気分になるのかなあ。


今は深夜に1人。
芝居のない期間は久しぶりなので、何をしたらよいのかよく分からず。
とりあえず本を読んだり人と会ったりしてはいるけど。


ズレている気がしてならない。


明日は朝からウォーキングでもしようか。

2008年11月13日木曜日

◎来年の公演予定◎

来年の予定が決まりました〜☆


NICK-PRODUCE#16
2009年5月25日〜31日
@川口アート・ファクトリー SPACE4


NICK-PRODUCE#17
2009年11月16日〜23日
@下北沢小劇場「楽園」


演目・日程詳細は追ってお知らせいたしマウス♪


取り急ぎんぐ。

にくを

2008年10月29日水曜日

【PLAY】『1945』The Company/脚本・演出 ロバート・アラン・アッカーマン

拍手できなかった。
すべきではない。


ロバート・アラン・アッカーマンは、明らかに喧嘩を売っている。


見に行くといい。
世田谷パブリックシアターで、3日まで。


売られた喧嘩を、買うか、黙殺するか。

寝たいのにー。

朝五時。
写真は意味なし。


ビール飲んで寝て起きたら、
眠れないー。


明日朝七時半起きなのに…。


仕方ないから、友人キムルに頂いたスモーキーな液体を、
ちびりちびりと。


筋弛緩剤かのように足元がゆるむ。
やっぱ足が疲れてるんだなあ。


公演後のウツが、今回は来ないけど、
きっと生活で忙しくてそれどころではないからなんだろうな。


…あ、
眠くなってきた。


おやすまなさいまへ。

2008年10月28日火曜日

しくしく。

もう一つ、バイトを増やした私。
日本酒メインの、海鮮居酒屋。
兄貴的な店長がやってる、若くて少し突っ張った、粋な店。


人見知りなので、馴染みのお客さんが来るたびにびびる。


どこに何があって何をするかにいっぱいいっぱい。


初日はいつも緊張します……しくしく。

ホジャの講義

あまりに脳がカラカラな自分に気がついたので、
飢えを満たすために、内藤正典教授、通称ホジャ(トルコ語で先生の意)の講義を拝聴しに早稲田へ。


定期的に、情報や知識への飢えが訪れる私。
しかしドカ食いする余裕もない。
時間はうまく使わなくては……。


10号館の教室に行ったら、えらく大きくて驚いた。
というか、二階席まであって、ほぼ講堂。
聞けば500人はいるという。
毎週、講義ならぬ講演をやっているようなもの。


つい人より長く大学に通ったが、ここまでわんさかいるのを見たのは初めて。


儲けてんだなあ、大学。


科目は「地域研究」。法学部の一般教養。
プチプチ、ピチピチした学生たちが、
ワッサワサ言いながら席につき、開始を待っている。


久しぶりに、座席に座る。
出席カードが配られ、エアコンのスイッチが入る。


何か懐かしい。
思わず薄ら笑い。
女の子がディズニーのファイルからディズニーの下敷きとルーズリーフを取り出す。
学生時代はこういう光景に「てめえら安穏としやがって」と自分を棚に上げて苛立ったりしていたが、
今見ると、「ああこれからの苦労だらけの人生頑張ってね」、と応援したくなる。


イスラームの話を聞いた。
帰りにお茶、ついでにビールを飲んだ。
久々の昼ビール。


思えば、これまで出会った「先生」と呼ばれる人の数だけ、
翼を得てきたように思える。
謝。


もっともっと、翼が欲しい。
ずっと高く、遠くまで飛べる翼が。

2008年10月25日土曜日

うーん。

なんか落ち着かない。
なんかそわそわする。


おなかがすいてきただけなのかな。

2008年10月23日木曜日

【MOVIE】『笑え』監督/太田真博

劇団木霊の後輩の太田くんが、ENBUゼミの映像科を経て、映画を撮っている。


太田くんの映画に出演している先輩の竹井亮介氏から、今日は突然のお知らせ。
火曜日は朝から夜まで働き詰めなので体力がもつか危うかったが、塾講を終えてからふらふらと渋谷へ。


面白かった。


震災体験をもとにした芝居を、神戸で上演する俳優たち。
千秋楽の前夜。
煙草の煙が立ち上り、ビール缶が転がり、スナック菓子が開かれる、畳の大部屋。
洗濯物が干され、ちゃぶ台の上には所狭しと宴会必需品が並ぶ。
少なくとも演劇関係者は、それだけで親近感が湧いてしまう。


座長についての愚痴から始まった会話が、
座長の帰宅を契機に、本人の吊し上げへと変わる。


俺たちに何が足りないんですか。
愛だよ、愛。


繰り返される抽象的な押し問答。


乱暴なまでの議論を経て、傷つけあう中で、
落としどころは現れ、
相互理解の可能性へと行き着く。

怖かった。

学生時代、いやその後も、こんな光景をいやというほど目の当たりにしてきた。
安易な言葉は攻撃の対象となり、
生きていることそのものさえも疑念にさらされる。


てめえ、死ね。

オナニーしてんじゃねえよ。

やめちまえ。

何度も、何度も、何度も見た。
そうならないように必死に主宰を続けてきた。
同じ轍は踏むまい。
あんな恐ろしい目にあったら、私は完全に潰れる。


怖かった。


もう見ることはないと思っていた光景が、再現された。


そういえば、太田くんも同じ光景を何度も体験していた。
それをきっかけに退団もした。


無駄な体験など、ない。


今日は心して悪夢を見よう。

明日の糧になるように。

後輩K

数ヶ月ぶりに、久々の完全オフ。
家で息抜きにドラクエをやっていたら、後輩Kからメールが。


>今日どうします?


彼女はドラマの製作現場でADをやっている。
先週、深夜に現場から無一文で走って逃げたらしい。
殴られ、蹴られ、罵倒され。
自分がそこにいる目的を見失った、とのこと。


先週、開演直前に電話とメールが入った。日を改めて会うことに。
それが今日。


後輩の同期がアルバイトをしているバーに行き、ひたすら飲んで話す。
明らかに以前より酒量が多い。
そもそも何がしたくて業界に入ったのか。
先の見えない仕事の仕方をしていたのではないか。
内省を繰り返す。


目的を思い起こす手伝いが、少しはできただろうか。


彼女には、何度か演出助手をやってもらった。
全体を見渡しながらの的確な仕事ぶりは、助手を越え、
パートナーと呼ぶにふさわしかった。
そんな有能なはずの人が、つぶれかかっている。
その事態にまず驚いた。


直接的な原因が一つ。
どうも暴力を浴びることで思考が停止しかかっていたらしい。
テレビは昔と変わらない。
弱肉強食、上意下達。
大日本帝国さながらの、言わば男尊女卑の社会だそうな。


男女平等をよしとし、暴力は悪とする教えの中で、自由の空気を吸って伸びやかに育った彼女が、
夢を抱いて飛び込んだ世界で実体験したことにどれだけの衝撃を受けたか。
想像は難くない。


話して気が晴れたようなので、さらにカラオケに行くことに。
初めて聞く彼女の歌声は、美しく、真っ直ぐで、自由だった。


回路を開こう。
現場の外を見よう。
発信する側としての自覚と責任感を持とう。
結果は後からついてくる。
そんなようなことを話した、ような気がする。


今まで見たことのないような、能動的な、野心ある顔が伺えた。


生きろ。

2008年10月22日水曜日

貧窮問答

金がないことから得た生活の知恵の一つ。
自炊。


外食の代わりに、食材を買い込んで料理したほうが、
自分の好きなものを、自分の好きなように味付けして楽しめることを、
ようやく理解した。


昔から何かしか作ってはいたが、あまり美味いとは思えず、
結局外食のほうが自分を楽しませる術になっていた。


しかし。
食材の個性や旨みを少しずつ意識するようになると、
自炊の方がだんぜん楽しく、そして美味しく。
作るプロセスを楽しむことも含めれば、満足度は断然上がる。
そんなことを、実家を出て14年目にして、ようやく悟った。
遅い。


楽日の翌日。
打ち上げでは食事が咽喉を通らず、餃子を食べ損ねた。
それがどうにも心に引っかかり、しかしレトルトを買うのも何なので、
ニラや挽肉を買い、餃子の皮にせこせこと包んで、焼いた。
なかなかに美味い。


何であれ、作成するプロセスを厭わないことである。
自炊を怠る原因の一つに、面倒だから、というものがある。
この面倒を、手間ひまかけて作る喜びに、いつしかすりかわれば、
台所はクリエイトする現場になる。


まな板の上も、フライパンの上も、冷蔵庫の中も、
どこも稽古場のようなものである。
食材の個性を考え、仕上がりをイメージし、各パートごとに分けて下ごしらえをする。

キャベツを千切りにし、ニラを刻み、挽肉と和える。
酒や醤油、にんにくを入れ、味付けをする。
そういったこと一つ一つが、食事という本番に向けてなされる準備である。


火加減の調節は、ダメ出しのようなもの。
火を通すことで、どのような影響が食材に現れるか。
注意して見守っていなければならない。
蒸している時間は、熟成を待つ時間。
役者が考え、ある解釈や行為を生み出すのを、ただひたすらに信じて待つ。


仕上がりが美味しいと、次は何を作ろうかと心が躍り、
レシピを見たり、考えたりすることが楽しくなる。


成功体験とは、この程度のものの積み重ねなのかも知れない。

【BOOK】『美徳のよろめき』三島由紀夫

公演期間中から読んでいた小説。
三島の文体やリズム感、価値観、美醜についての感性を知りたくて、
できるだけ三島の作品に接しようとしていた。
その一環。


高校の頃に『仮面の告白』『禁色』を読んではみたものの、
その精巧さ、危険さ、単純に言って面白さは、幼い私には理解しがたいものだった。
同時期に読んでいたフロイトも、一つところでぐるぐると理解に苦しみ、
結局何もわからず仕舞だった。


今は、面白いと思え、だいぶ分かるようになった気がする。


ただ、単に一読者として面白がるに留まるのみだが。


これは姦通の話である。
悩むことを知らずにすむような環境に育ち、生き、これからもそのさ中に生活を築いていくであろう節子は、
幼い頃に口付けを交わした土屋と再会し、肉体関係を結び、恋とするものを思考するに至る。
節子は肉を知り、精神を思い、やがて自らの行く先を自ら選び取るに至る。
姦通を通じて自立を見出すのである。


ここに三島が当時見ていた女性のあり方が息づく。
女性の社会参加など、まだ芽もない時代であった。
女性は結婚し、家庭に収まるのが当然とされ、
働くなどということはまずもって貧しさの証に過ぎない。
キャリアウーマンなどという言葉は、どう考えてもここ数十年の話。
女性は、男を知らず処女のまま結婚し、家庭に入り、生涯亭主しか男を知らぬもの、
それが理想とされていた時代。


冗談じゃない。


三島の『反貞女大学』というエッセイを読んだが、
そこにも「姦通のすすめ」が書かれていた。
姦通を通してこそ、女性の精神の自立がはかれるとか何とか。


女がまだ「解放」されていなかった時代。
その痕跡が大きく刻まれている。


姦通初夜、うまくことをなさなかった土屋に、節子は倫理観の現れを見、愛しく思う。

その瞬間の節子を、三島は聖女に例える。
逆説的な比喩。


三島は、女性に思考の必要を説き、家庭に繋がれたその魂を解放しようとしたような気がしてならない。
賛同の意。

2008年10月21日火曜日

印象

怒涛の更新。
写真は鶴岡お化け。


一つ所にいるとすぐに飽きるタチなので、
何種類ものアルバイトを、短時間ずつ掛け持ちしている。
おかげで切り替えがだいぶ身に付いてきた。


今日は昼間に、情報を扱う研究所の秘書を。
立体画像が何たらとかアルゴリズムがどうたらとか、
一応社会科学畑の学部にいた私からは全くの、未知で無知の世界がそこにある。


今日は、雑務の傍ら、チェコのインターン生が組んだ実験システムの実験台になった。
と表すと大層なことのように映るが、何のことはない、膨大な量の顔写真を見て、眼球の中心と鼻の終わり、頭の左右上下をひたすらクリックしていくものである。


以前、先生に研究内容を尋ねたところ、
カメラで人間をアイデンティファイする方法、とか何とか返ってきた記憶が。
違ったかな。


うまくいけば、防犯カメラに映った画像から犯人特定をすることが容易になるとか何とか。


そんなことを思い起こしながら、様々な角度に変わる顔を、クリック、クリック、クリック。
1人目は、なかなかに綺麗な女性。
ただ、変わるのは角度のみで、表情はほとんど変わらない。

ふーん。


一つ気づいたこと。
当たり前のことだが、角度によりだいぶ印象が変わる。
その大きな原因は、見る対象が正面にある場合、黒目の位置が変わるから、ということ。


あごを引けば藪にらみになり、人相が悪い印象を与える。
あごを上げれば三白眼になり、相手からは見下されている印象が。
あごを斜めに引き見上げると、媚びた、あるいは卑屈な印象が。
真っ直ぐ前を見ると、大切にされているような気になる。


不思議なものだ。


撮られている女性はただ機械的に角度を変えているだけで、上記のような内情を読みとるのは、こちらの勝手である。
勝手に読む。
推測する。


ひょっとして。


様々なことを、勝手に読み違えてきたのではないか。
つまり、誤解をしてきたのではないか。
ふとそんな気持ちが湧いた。

読んで解釈するのは主観によるのであり、
自らは客観と称しつつも主観を語ってきただけなのではないか。


なら演出家によるダメ出しって何だ?


主観を押し付けていく行為を演出と呼ぶのか?


しかしまあ。
言葉で描写できるのは、
私に見える世界と、そうではない他人から見た世界と、厳然としてある事実の世界と、
大別してそういったものにとどまるのではないかと。


自分の使う言葉や見たいもの、見えてくるものの価値を疑ったところで、有意義な展開はない。
大学八年間と、卒業後の数年間を経て得た結論。


疑いを持つことは必要である。
ただし、それは思考の糸口として。
結果、何らかの行為に結びつけていくことこそが、思考の本来あるべき姿なのではないか。


違うかな。


なんてことなど、学生時代にあれこれ考えていたことを懐かしみながらも、クリック、クリック、クリック。


あと1450枚を、4日で…


……


先生、オイラ機械にはなれないよ。

小さな塾で、糊口をしのぐために、昔とった杵柄で英語講師をしている。
その帰り道。


英語は毎日やればいい。
毎日、何かしか英語的な表現や課題に触れ、頭を使うようにするだけで、
思考が習慣づき、勘が養われ、
結果として成績が伸びる。


私が受け持っている子の目標を、「英語を得意科目にする」と設定した。
試験前なせいか、集中力が日増しに上がるのがわかる。


昔はよく勉強した。
毎日何かしかの問題をとき、
時間を忘れることもしばしあった。
結果成績が伸び、
高3で英検準一級をとり、
学年でもトップを争っていた。


しかし。
だからなんぼのもんじゃい。
と思わないでもなかった。


塾に行けば、私より頭のよい、理解が速く深い人間が山ほどいた。
そもそも点数でクラス分けされることの理不尽さを拭いきれないでいた。


だって言葉でしょ?
誰かに考えを伝えたり、理解しあったりするためのものでしょ?
それをテストして点数化して、顔も分からない誰かと競うように番付して、
言葉本来の目的と大きく逸脱してるんじゃない?
しかも戦勝国の言葉。
地球上全ての地域で使われているわけでもないのに。
何でこんなふうに一つの言語を扱うの?


とても不思議だった。


ただ問題や課題を解き、上達していくことが楽しくて、ひたすら勉強した。


でも、本当に意味のあることなのかどうかは、分からないままだった。
不問にした。


教えている子を目の当たりにするとき、ふと当時の思いが蘇り、
教えることに何の意味があるのか、大きな疑問が湧く。
いまだに答えは出ていない。


話し言葉を扱う演劇にいまだ興味が尽きないのも、このときの疑問に自分で答えを見出したいためでもある。


言葉の、本来の機能が失われ、ゲームのルールに堕した瞬間、
言葉に何が現れるか。


生きることは、決してゲームではない。

脱力

もう、ほんとまんまに、脱力、です。
どだだだだと駆け抜けた今年。ええ、今年。
2月、6月、10月と、4ヶ月ごとに本番が訪れるこの…何て言うか、こう…地獄?
あるいは天国?
おまけに3月には台本も一本書き上げた記憶が…。


どれも素晴らしい参加者に恵まれて、幸せで満ち足りた気分ではありました。
そして、足を運んでくださったお客様…本当に、本当にありがとうございます。
ありがとうございます!!


そして今…
心身その他、すとぱーんと草臥れきっとります。
ふおおお…


年内はとにかく休んで、働いて、遊んで、今年これまでやりたくてもやれなかったことを片っ端からやっていこうと思います。
帰っておいで、私生活。どこかに行っていたんだね。
外はどうだったかい。寒かったかい。それとも心地よかったかい。
僕は君がもう恋しくて恋しくて恋しくて……と私生活と久々の再会の挨拶。
抱擁。
涙の代わりに、寛ぎと安らぎが。


生きててよかった…


料理、洗濯、掃除。そのあたりから再会を楽しんで行こうかと。
一昨日は手作り餃子などを作成してみました。
昨日は、餃子の種の残りとモヤシを炒め、辛味噌ラーメンにのっけるなどして。
ああ楽しい。ああおいしい。野菜って本当においしいです。肉も米も麺も…
幸せ。


胃がふくれ、ようやく冷静に周囲を慮る。


今年は何度も「ああもうだめだ」と思いました。
そしてそのたびにどうにかなりました。
これも一重に、皆様のお力添えによるものです。
あああありがたやありがたや…


一例。
先日、突然友人Mから救援物資が届きました。
段ボールの中には食物がたくさん。
公演直前のしばらくは、それらで食いつなぎました。
ありがとう、小面製作のM。


他にも、金がなくて食べられるものがない…というとき、制作スタッフのHがお
弁当を買ってくれたりとか。
皆さんの差し入れを頂いたりとか。
米を頂いたりだとか。
お土産を頂いたりだとか。
その他にも、本当にたくさん。
あと、メールを頂いたりとかも。言葉は精神の食事です。
ありがとうございます。ありがとうございます。
本当の意味で、生かされています。私。


駆け抜けたことで、何となく変わったこと一つ。
何か、これまであったオブセッションが、ふと消えたような気がします。
逃げ切ったというか。
何かやらなきゃ、どうにかしなきゃ、まだまだ足りない、まだ、もっとやらなきゃ、
ああ…—といった、不安と焦りと苛立ちとか、そういったもの。
海底から海面へ向けて必死に泳ぎ上がろうとするとか、
崖から落ちてしまわないよう、しびれる指で岩をどうにか押さえ込んで体を持ち
上げているとか、
そういう感じがすっと消えた。


苦しくて仕方なかった自分の状態が遥か遠くに見え、
今は霧を抜け、目指していた平野、何もないところまで駆け抜けてこられたような、
そんな気が致しております。
まだ息切れと動悸の感覚は残っておりますが、
どうにか、こうにか、生きて辿りつけたような気はしています。


何だったんでしょうね、あの苦しみは。


しばらくはぼんやりして、その苦しみの正体を見定めみようかと。


単に、いわゆる「産みの苦しみ」だったのかな。


むう。


にくす

2008年10月11日土曜日

育児

月並みな感想だけど
子育ては大変だなあと思う


紙皿の裏にアニマル
子育ての風景

2008年10月9日木曜日

勇姿

見よーこの勇姿。


楽しかったなあ。幽霊物件@後楽園。


立ってる人が一瞬で床に横になる、という現象を何度も拝見致しました。


オフィスバーンの皆さん、ありがとうございましたー。


王監督引退。
緒形拳逝去。


何かが終っていく感触がひしひしと。


秋だからかな。


にくまん

2008年10月5日日曜日

消えた魔球

清原の引退試合


最後の打席の最後の直球をフルスイング
見事な三振


直後
桑田が言った一言


「涙でボールが見えなかったんだね」

でっかいカラダで
でっかい三振か
でっかいホームランか
ゼロサムの
スリリングな四番


一番苫篠兄
二番辻
三番秋山
四番清原
五番デストラーデ


私が見ていた頃の西武
ピッチャーは郭
キャッチャーは伊東


強かった
とにかく強かった


時代はめぐりめぐって
当時の選手は殆どが解説かコーチか監督か


時間が流れ
世代もめぐり
いずれまたどこかで明日の戦の幕が開く


涙でぼやけた直球は
終わらない時間の波間へと

清原
おつかれちゃん


月並みな言葉で嫌だけど


くそでっけえ夢をたくさん


ありがとうよ

2008年10月2日木曜日

鶴岡悦子情報

前回ダニーに出演頂きました、つるちゃんこと鶴岡悦子嬢の出演情報です☆
骨太な戯曲で、心の闇を描き出す劇団です。


==========================

親愛なる皆みな様へ‥
風の中に秋を感じる今日この頃、いかがお過しですか。
10月に出演する芝居の日程が決まりましたので、お知らせします。

海市(Kaishi)−工房
『愛しい髪 やさしい右手』

開演時間
10月9日(木)14時
10日(金)19時
11日(土)14時
12日(日)15時
13日(月・祝)19時

前売り3300円
@下北沢「劇」小劇場

またしても、ダブルキャストなんれす。
普通の女子の気持ちを理解しなければいけないという、難役に挑んでいます。
テーマは、愛と才能。
見に来ていただけたらうれしいれす。

つるおかえつこ

==========================


だそうです。
ご興味のある方いらっしゃいましたら、劇小劇場まで、ぜひ足をお運びください
まし!
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kaishi/


なーんて…よそ様の宣伝してる余裕なんて全くない私なのでありました…なーむー


皆さん、NICKもどうぞよろしくね!!!


にくまんより。

2008年10月1日水曜日

NICK#15 サイト

サイトがアップしました!
まだ作成中の部分もありますが、どうぞ遊びにいらしてください☆
 

にくにくまんまんより
 


Enjoy MLB with MAJOR.JP! Ichiro, Matsuzaka, Matsui, and more!

2008年9月24日水曜日

NICK-PRODUCE#15『葵上と班女—狂女劇二幕』

赤貧です、ええ赤貧です。
ですが、もう本当に無茶なのですが、
小公演を行います。


今回は、芝居×ピアノ×ダンス、を、ジャズハウスで。


NICK-PRODUCE#15
三島由紀夫「近代能楽集」より
『葵上と班女—狂女劇二幕』
(play × piano × dance) × jam = 違和の楽。


10月17日(金)20:00・18日(土)12:30・16:00・19:30〔計4ステージ〕
@ジャズハウス マイルス・カフェ
池袋駅北口より徒歩7分
seat 3200円、standing2500円
(1ドリンク付)


構成・演出/村野玲子
出演/中野嵩大・若狭華子・佐藤大樹
piano/中谷路子    
dance/多田織栄
照明デザイン・空間アドバイザー/松本永(光円錐)


どこかで誰かによって常に上演されているようなこの演目、しかもこの組み合わせ。
でも〜やっちゃうのよね〜〜アタシ〜〜〜♪♪♪


NICKバージョン三島、乞うご期待♪


にくまん

2008年9月14日日曜日

夏が終わる。

夏の終わりの足音が
ズンタカタズンタカターと
聞こえてきまして
秋の始まりが
んもう当たり前のように居座りつつありまして


だーいぶ過ごしやすくなりましたな


ズンタカターズンタカター
四季ってやっぱかなりイイ感じです
これから秋が深まってゆき
枯れ葉の季節
天高く馬肥ゆる頃になると思うと
おなかのソコからズンタカター
ハイパー楽しみでやんす


そんでもって冬


また
命の終わりに一歩近づいたわけですね

なーんて、な。

ズンタカタ♪

あ、
ロゴ、こんな感じになりました。
イラストレーターの内山くん曰く、
血しぶきみたいでいいんじゃない、と。
血しぶきってアータ(笑)

にく

2008年9月6日土曜日

一昨日つくったカレー
具材買うカネがないから
殆どブナシメジ


バイトバイト稽古バイトバイトパソコンでメールめった打ちバイトバイト稽古飲みバイトバイト

さすがにアウト


今日1日全てをオフって
50円のキャベツと生のオクラをつまみに
朝から頂きもののビール飲んでウイスキー舐めながらプレステやって
気が向いたところで泥のように寝て
起きて
金曜ロードショーのMIB見て
芝居のビデオ見て
友人から電話を頂き
メールを貰い
どうにか我にかえりつつある
けど
まだボッケーとしてるよ


なんやなあ
カネがなあ
なくてなあ


米もソコついちまって
同居人の米だけど
消耗品一切買えないから
トレペやらお茶やら盗み盗み
逆パラサイト


お詫びに部屋の掃除などしてみる
珍しく掃除機をかけ
皿を洗い
床のすみっこのホコリをウエットティッシュで丁寧にせこせこ
ちょっとは快適に暮らせるかしら


先月は水道止まった
さすがに水は初めてだったよ
電気ガス電話は常習


同居人にペットボトルを持ってきてもらい
ゴミ集積所の水道で水を汲んだとき
心から申し訳ないと思った
ごめんなあ同居人
こんな大家でごめんなあ


昨晩は人のカネで酒を飲みタバコを買うバカ
借金してまですることか


バカだよバカバカ
あーカネがねえ
入金まであと4日
どうやって生き延びるかは自分でもわからん


友人いわく
モヤシと100均のバナナを食えと

2008年8月20日水曜日

チキン

駅の公衆便器に吐いた
何事もなかったように改札を出て
帰路につく


おまえには勇気が必要だ
あとはそれだけだ


同じことを
13年前に言われた
そのときは
演じる側だった


私の本質は
未だ変わってないということ


情けない
情けない
私は何も変わっていない
何をやってきたんだろう自分
便器を握る手が強まる


いつまでもチキンでよいのか
いやそんなはずはない

2008年8月19日火曜日

ロゴをつくっているところ。

第�案。


「かわいすぎる」
「あんたの芝居、かわいくないだろ」


とのコメント。


納得。

2008年8月10日日曜日

また夏風邪をひきました
クーラーがよろしくないようで


きょう1日寝込みます
連絡とれずすみません


おやすみなさい

2008年8月5日火曜日

【MOVIE】崖の上のポニョ

憂さ晴らしにと、先週末に友人が誘ってくれたポニョ。


なーんか楽しかった。
これまでの作品でも繰り返されてきた、ボーイミーツガールの図式。生活感溢れるボーイのもとに、ガールが空から降ってくる。
この点は、シータとパズーに似てる。
でも今回は、齢五歳の子供たちが、その役回り担当。
微笑ましい。


海に沈んだ街の描写が素晴らしい。
ああいう見てきたような嘘、オイラは好きだなあ。


何というかこう、
正にゆーとぴあ、
でした。

2008年8月4日月曜日

「売れなかった」という事実

バイト後、知人の芝居を見に、新宿ゴールデン街まで。
眠い。

友人の彼氏?が、ゴールデン街で店を営んでおり。
その彼氏が、自らの誕生日を記念して、店で竹内銃一郎の、『あの大鴉、さえも』、までを店でやるという。
彼氏って言っても、確か50代なんだけど。
私の友人は、私より数年上。…違ってたらごめん(笑)
美しい方です。今日はアジサイ模様の浴衣をお召しでした。

誘われるままに、寝不足の心身とともに、店に訪れる。
酒を飲む。…やっぱり眠い。

芝居は、私なりにシビアなことを言い出せば切りはないが(というか単なる稽古不足)、いつになく楽しそうな知人の表情を見て、それでよかったんだなあと思った。
何よりも戯曲が面白い。

演劇学校でやるようなスタンダードさを持ち合わせながらも、毒がきちんとある。良い戯曲だと思った。
ワークショップでもいいから、いつかやってみたい。

そして飲み。
ただでさえ眠い上に、よその打ち上げは苦手なのですぐに帰ろうとはしてみたが、酒の山に負けてそのまま残留。
次々と注がれる酒。
ああ、幸せだなあ。

そして、そこで出会った、年老いた演出家。
おそらく、齢70。一概に演出家と言えども、ピンキリであり。
齢の割には、ここ数年の話を聞くと、大きな小屋でやっていない。
むしろ小劇場。
でも、新劇の空間にはいたらしく、出てくる名前はビッグネームばかり。
売れなかったんだね、と隣にいた友人に耳打ちした私。
自分の可能性を算段に入れながらも、ジャッジをせざるを得なかった。
理由はわからない。

さんざん話している中で、リアリティの話が出た。
私は、12年前に観た、tptのルヴォー演出の『三人姉妹』における異常なリアリティが素晴らしかったと話したところ、
リアリティなんて言ってること自体が古いよ君は、と爺さんから来た。
お笑いだのなんだの、リアリティとはかけ離れたものばかりがウケているだろう、と爺。
リアリティがないお笑いはウケないでしょう、と私。
そもそもリアリティが大切だと言い出されたのはいつからか知っているのかと爺。
生意気な女だなんだと罵られているうちに、ああ、概念がずれている、と悟った瞬間に、
「それだけバイタリティがあれば君は売れるよ」と吐き捨てるように言った爺。
それ以降、一切口を開かなくなった。

やがて、帰る、と言い出して、その場から消えた。


概念はあくまでツールだ。
その定義は、時代や環境によって変わる。
今は多様性の時代。
たぶんしばらく続く。
そこを読み違えて、いつまでも裸の大将でいても、
有意義な出会いは訪れない。
そう思うんだけど、爺、違うかな。


つい、偉そうなオッサンがいると喧嘩をふっかけてしまう。


悪い癖だよ。
私も多様性を学ばなければ。

にくおろし

2008年8月1日金曜日

千円札のメッセ。

珈琲屋でバイトをしてたら、レジを整理していた社員の女子が、えっ、と思わず小さな叫び声。
千円札の裏に、何やらビッシリ文字が。


誰が書いたかわからないけど、内容が前向きな割には、妙な印象を受ける。
そもそも、いろんな場に移動し、無数の他人が手にするであろう札に書かれていることに、イタズラを越えた自己顕示欲を感じ、闇を覚える。


思い詰めることでもあったのだろうか。
おそらく女性によるものであろう。
文体と文字がそう思わせる。
他人が目にすることを前提にして、読みやすく、綺麗に書かれている。


前向きな言葉たちに、前向きな印象を抱けないのは、
きっと発信の方法によるのだろう。


見た瞬間、もともとなかった労働へのモチベーションが、さらにぐっと低下した。


私に未来は訪れるのだろうか。

にくまん

2008年7月29日火曜日

お化けバイト@後楽園

前公演ででっかい赤字を景気よく背負ったアタクシは、
さらにバイトを増やして戦闘態勢継続中。

お化け屋敷@後楽園遊園地で、たまーにお化けやってます。
8月前半は、9日土曜日に入ります。
16時〜22時。
「幽霊物件」。
歩いて進むタイプの、割とクラシカルな印象のアトラクション。
いわゆる、お化け屋敷です。
そして、確実に怖いです。

アタクシは、物件の開かずの間にとりついている女幽霊。
たまに休憩で不在なときもあるけど、よければ遊びにきてくらはい(笑)

私がいなくても、前公演出演の若狭さんや鶴岡さん、前前公演出演の小林守くんが入ってるときもあります。

しかし、仕掛けも装置も音響効果も、いろいろよくできており。
人間の想像力は限りがないんだなあと、つくづく思いました。

写真は、宵子さん扮するアタクシ。
割と可愛いでしょ。


にくまん

2008年7月22日火曜日

欲満ちて。

バイトに遅れそうになりつつも、
どうしてもどうしても食べたくて、
慌てて買って歩きながら食べたマックグリドルの、美味しかったこと。


めちゃめちゃ食べたいものを、
めちゃめちゃお腹がすいているときに食べるって、
とっても得がたい満足感。


その満足が夜まで持続しており、
あんまりお腹がすいてきません。


精神が満たされるって、
こういうことなのかしらん。

2008年7月15日火曜日

回転花火&箱庭円舞曲

久々に休みがとれたので芝居二本立。
箱庭円舞曲のまっつんと回転花火の岡本の芝居。
回転花火でヒロエ様と会いまちた。
感想。回転花火の主役の男優が素敵でした。

2008年7月14日月曜日

あまりに

あまりに心地よく
木の葉に守られているようで
日陰のベンチ
遊歩道に一人


このまま木々の合間に溶解していきそうなくらい
ちょうどよい温度の
ちょうどよい日差し


溶けてしまえたら
どんなに心地よいだろう


冷凍炒飯が溶けていくから
そろそろ立ち上がらなくては

あっ

にくまん

2008年7月12日土曜日

【BOOK】『コーヒーに憑かれた男たち』嶋中労

糊口をしのぐために、とある珈琲屋でこせこせとアルバイトをしております。
しかし、ただアルバイトとして使われているだけなのも面白くないし癪なので、
珈琲に詳しくなりたいと思い、まず薀蓄の導入に触れてみることにして、
本屋で手に取りました。
転んでただ起きるほどお人よしではない。


しかし珈琲は、語ろうと思えばいくらでも語れるものなのですね。
この本の中には、珈琲に、特に焙煎に命を駆けて暮らしている男たちの薀蓄の断片が、

そのひりひりとした生き様とともに描かれています。
職人というか、物狂いというか。
理想とする珈琲への飢えと憧れとオブセッションとの中で、その道を極めんとする行いは、
まさに鬼。
ひたすら頭が下がる思いであります。


せめてその方たちに失礼のないよう、間違った珈琲は出してはならないと、
日々頼まれてもいないのに試飲を繰り返しております。
最近やっと判別がつくようになったことは、炒ってから時間がたちすぎた豆と、そうでない豆でいれたときの違い。
古い豆だと、体によくない印象のぴりぴりとした刺激が、舌の奥の方を刺激します。
喉越しもよくありません。吐き気さえ催します。
新しい豆だと、酸味があるものでもすっきりとしていて、体が喜んでいる感じがします。

あくまで主観ですけど…。
少しずつ、豆や焙煎による味の違いも感じとれるようになってきました。


しかしこう、ほとんど毎日珈琲を飲む環境にあると、
さすがに家では飲まなくなります。
あんなに珈琲党だったのですが・・・。特にインスタントは、恐ろしくて口にできません。
舌がどんな目にあうか、想像するだけで痺れてくるからです。
缶珈琲も怖いです。
少なくとも、珈琲への欲求を満たしてくれるそれではないような気がしてなりません。

とまあー。
薀蓄を語ってみたくなった今日この頃。
たまにはそういうのもいいかなあ、と。
飽きっぽい私のことなので、時間の問題だとは思いますけれど(笑)


にくまん

2008年7月3日木曜日

びじんふたり

ロバータABです。
酔いどれてます。
孤独とチャムスルにやられて、
目がすわってるみたい。


いつ来るかわからぬ終電を待ちます、
びじんなはずのふたり。


にくまん

2008年7月2日水曜日

いつもながらの肉まんのぼやき。ああ孤独をもてあまし

公演が終り一週間は、気合が残っていて、もつ。
次の一週間は、反省と後悔が押し寄せてくる。
次の一週間は、どん底になる。
沈みきったあとに、どうにか日常に戻る。
毎回、それの繰り返し。


今は二週間目。
どん底鬱が押し寄せる予感が、そこかしこに。
後悔は、公演のこともそうだけど、普段のこととか、もういろいろ。
生きてるだけで後悔することもしばしば。
あー電気代払い忘れてて居候に立て替えてもらっちゃったとか
あーなんであんなときこんなこと言っちゃったんだろうとか
どうしてこういうことができたはずのにやっておかなかったんだろうとか
ゴミ捨て忘れたとか
遅刻しちゃって怒られたとか
ぼんやりしすぎてるとか
んもう
いろいろ。


あんまし考えても仕方ないことばかり、
急に時間ができるから考えます。
暇とかゆとりとか、あんまりよく作用しないみたいです、私には。
ゆとり教育なんてされた日にゃあ、もう。
命綱なしバンジージャンプへのカウントダウンが始まるに違いありません。
なので、今はゆとりはそこまでなくていいです。
今は。


明日も糊口をしのぐための仕事です。
明後日も。
しあさっても。
やなあさっても。
・・・。
来週の金曜まで、しばらくこんな感じです。


でもまあきっと、
これも一つのライフスタイルなのでしょう。

と思ってチューハイをあおる。


ご飯が炊けるのはまだかいな。


にくま

2008年7月1日火曜日

だめ

どんなに満たされても
どんなに愛し
愛されても


この孤独は
癒えない

追想にふけり

たましひがぬけています


いろんなものに遅刻して
しかし罪悪感も抱けないほどに
時間の感覚がありませぬ


あああ
終わっちゃった
終わっちゃって


ぬけがらだけがここにあり


どうにか
生命維持活動を
つづけている
つもり


これからあたいどうなっちゃうのかしら
どうなっちゃうのかしら


あたまが
まるでぼんやりして

いつか
おひさまに
ノーテンをかち割られそうで


こまります



ここで一服

2008年6月23日月曜日

宴の後

足をお運びいただいた皆様、本当に本当にありがとうございました。
終わってしまいました。
祭の後のさびしさで、呆然としてます。
今日は高津に小道具を返却し、照明のえいさんと中野氏とブランチ。
もう少しだけ、あと少しだけユメを見ていたくてムダにあがいてビールを注文。
帰りはえいさんに上北沢まで送っていただく。
家に帰りたくない。上北沢の公園でぼけーっと鳩を眺める。
ブランコに乗って気分が悪くなる。
久々の銭湯につかり、ようやく落ち着く。
これから同居人たちと焼肉食べに行きます。
 
 

2008年6月21日土曜日

雨は
つめたいけど
ぬれていたいの


思い出も
涙も
流すから


森高千里、名曲です。


こんな
夜更けに
さらさら降る
雨の音を
聞きながら
眠るのは
好き
だけど。

劇場の外壁に貼った『ダニー』のポスターが心配だ!!
Y(>_<、)Y

2008年6月20日金曜日

#14開幕!

こんにちわ☆
宣伝とか色々担当の高田香織、出張更新です。

昨日無事に、初日の幕があがりました。


ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!


今回の公演はダブルキャストなので、初日はAチーム
若狭華子&中野嵩大のコンビ。

私はまだ芝居を観ておりませんが、
アンケートには
・迫力
・熱演
といった言葉が多く、若いパワーをがっつり発しているみたいです。
つかこうへいっぽいのかな?


Bチームを「艶」とすると、
Aチームは「炎」。
同じ脚本でも役者がちがうとまったく別物になるんですね。


AB両方みてみたいぞっ!
という方には、お得なセット券もご用意ございます。
2800円×2回=5600円のところを
4500円にてご鑑賞いただけます。

詳しくは公演サイトもしくは制作携帯まで☆


明日も晴れますように…

2008年6月11日水曜日

はるおよ‥

大変だ!
水野晴郎が逝ってしまっただ!
南無〜

あたいがタモリ倶楽部に出る前に、タモリが死んだらどうしよう‥
もっと頑張らなくては!
(つる)

2008年6月10日火曜日

てめえこの野郎

「一花咲かせたかった」


一花か
これが一花か
おまえが思う一花とはこういったことか


誰も人の命を奪う権利などない
あまりに安易な
あまりに意味のない
あまりに不毛な
あまりに
あまりに


どんな否定をつらねても
足りなくて足りなくて仕方ないくらいの
最低でクソでてめえが死ねよ的な一連の行為が


てめえの言う一花か


くだらねえ


あまりにくだらねえ


安いんだよ


借りてきたイメージ
借りてきた犯罪
借りてきたビジョン


てめえのオリジナリティなんざどこにもねえよ
クソが


腹が立って死にそうだ
何が劇場型犯罪だ
劇場が聞いて呆れる
劇場はそんなに安っぽいところじゃねえ


しょせんガキのオナニー
いやオナニーのがまだ上だ
少なくとも生きる希望につながる


絶望や孤独を弄ぶな
話し相手が欲しければ本を読め
射精したければ金を出して風俗に行け


必要なものを手に入れたければ努力しろ
汗を流せ
他人のじゃねえ
てめえの血を流せ


甘ったれんじゃねえ
馬鹿野郎


こらカトウ
てめえは紛れもない
腐ったミカンだ

2008年6月8日日曜日

ぶーけとす

友人の結婚式で、ぶーけとった。

だからなんだ。

10年くらい前の友人の式でも、そういやぶーけ奪い取った。

なんのことはない。
たかがジンクス。
たかがまじない。

きょう引き換えにしたもの。
左目のコンタクト、単価二万。確か。

あまりに慌てて向かったため、歩いてる途中で紛失。
目の裏に異物感は残るけど、見当たらないから、きっとないんだろ。
思い込みの、異物感。


さんざん飲んだ。
あげく、飲まれた。
10年前につきあってたやつの匂いが、変わってなくて懐かしくなった。
何度もかいだ。
今や2人の子持ち。

いまようやく帰宅。


明日からメガネちゃんだな。

そうゆう時期なんだろ。

あーパソコンのちょーしわるくてめっさいらつく


にくまん

2008年6月6日金曜日

マイナスイオン

上野公園に、
ウサギを散歩させてるオッサンがいた。


オッサンの足周りを、体をこすりつけてじゃれながらはねまわる、
白くてデカい、うさこさん。


オッサンはきっとうさこさんと話ができるんだろうな。


夕刻の、マイナスイオン満ちた上野公園噴水脇でのこと。

にくまん

ダニーフライヤー

フライヤー、オモテウラ。
内山弘隆くん、いつもありがとう。


にくまろ

NICK-PRODUCE#14『ダニーと、深く蒼い海』

どもども〜☆改めて告知♪
よろしくお願い致しまーす☆


NICK-PRODUCE#14
『ダニーと、深く蒼い海』
作/ジョン.パトリック.シャンリィ
上演台本・演出/村野玲子
6月19日〜22日@南阿佐ヶ谷かもめ座
公演webアドレス⇒http://nickproduce.web.fc2.com/performance/danny/(Flash対応)


出演/
Aチーム:中野嵩大、若狭華子
Bチーム:杉本政志、鶴岡悦子
サックス/田村真寛
ダンス/多田織栄
音楽アドバイザー/中谷路子

19日(木)A/19:30
20日(金)B/19:30
21日(土)B/14:00、A/19:00
22日(日)A/13:00、B/18:00
前売2800円、当日3000円、学生2500円(要予約・学生証提示)、ABセット券4500円(要予約)


詳細はwebをご覧くださいませ。
ご興味あればぜひご来場ください!!


にくまんにっく でした。


いいお天気ですねえ。

2008年6月4日水曜日

二日酔い

華(人)です。こにゃにゃちわ。
バイト先の飲み明け。二日酔。
わかっちゃいるけどやめられない。
サミットで雪見大福チョコ味が65円だったので大人買い。3つ食す。
同居人♂がPLIMETIMEを差し入れてくれた♪わーい!!!
ソファで同居人♀購入の江古田ちゃん新刊を読みまちた。
今からお風呂に入って稽古場にゆきます。てくてくてく。
 
 

2008年6月3日火曜日

上野の大仏

鶴岡悦子です
今日は母と、上野の薬師寺展に行って参りました。
雨の中、80分待ち‥
奈良からやってきた菩薩をみてきました。疲れまちた‥。
でも、上野には、上野の大仏さんがいるのです‥。
黒蜥蜴にでてきたあれです。

ひっそりと、カラスの赤ちゃんが、雨宿りしてました。

つるえつ

つるおかえつこです。
梅雨入りです。
今日はみんなでモツ鍋たべました。
店員さんの犬歯がきらきらして素敵でした。


それはさておき、田村さんのサックスが素晴らしすぎて、参りました。

もう、とにかく、頑張ります〜

うわあああああ32歳

32になりましたあ

うわあああ
うわあああああ


現場のみんなに祝って頂いて
お祝いメール頂いて
グリーティングカードメール頂いて

うわあああああ


あたいどうしたらいいの


ありがとう
みんなありがとう


これからも
よろしくお願いします

2008年6月2日月曜日

つるえつ

つるおかえつこです。
今日は、やっと、というか、いよいよ!2場の稽古に入りました。
そして、ついに、杉さんの唇を奪ってしまいました!

やわらかかった!

家で、華(犬)を使ってチューの練習しました。

明日は、杉さんの、おでこにチューします!

今にみてろ〜


おやすみなさい

え〜、ニックプロデュースさんには2回目の参加になります、杉本政志と申します。5月あたまから始まった今回の公演の稽古も早一ヶ月を過ぎまして、本番が近づいてまいりました。最初に台本を読んだときは難しく感じた作品でしたが、演出の村野さんはじめ、共演者の方々のいろんな解釈などを参考にして、徐々に、徐々に、じょーじょに形になってきました。良い芝居になると思います。ってゆーかしますんで、是非、皆様、劇場に足をお運びくださいませ。お待ちしておりますです!

2008年5月30日金曜日

衣装さん、ヘアメイクさんと打ち合わせ。

今日は、衣装の竹内陽子さんと、ヘアメイクの小山かおりさんと、ついでに若狭華子と、稽古後に打ち合わせ。

感性の鋭い人との会合は、気合いが入る。自分を大きく見せる必要はないけれど、ナイーブな部分が、反射的に前に出る。
普段より喋る自分。
言葉がうまく選べない。
みっともないけど、必要なプレゼン。

まだ稽古場面が進んでないので、あまり明確なことは言えない。
それでも、どうにか喋る。
至らないことを自覚しつつ。
なんとも針のムシロな時間。

若狭さんと竹内さんが、三味線の話題でつながる。
私と、竹内さんと、小山さんが、同い年であることがわかる。

こういうささいなことが積み重なって、人間関係になっていくのだろう。

いつまでたっても、打ち合わせでは緊張します。
困ったものだ。


にくまん

2008年5月29日木曜日

そゆのが面白いんだけどね。

装置で使うテーブルと椅子の位置を、30cmほど変えた。
がために、椅子に座った役者の振り向く角度が大きく変わり、
結果、芝居を頭からつくりなおすことに。


ま、そうだけどね。
そうなんだけどね。
そんなもんなんだけどね。


台本はさ・・・
36頁まであってさ・・・


どうして10頁も進まないまま、一ヶ月たっちゃったのかなぁって。


早く通し稽古やりたいのにな。


にっくまん。

2008年5月28日水曜日

タイランチ。

久々に食べたタイ料理が、めちゃうまだった。


東陽町駅から木場方面に徒歩五分。右手のビルの二階にある、タイ料理アルン。


三色カレーセットを食べた。
イエロー、レッド、グリーン。
気分はサンバルカン。


そいやバルカンて。
バルカン半島からとったのかな。
火薬庫的な意味にちなんで。


なんて思いながら、幸せなランチが終了。


明後日のバイト飲みの幹事を、自ら買って出た私。
貴重なオフをぶっつぶし、店の下見終了。


ここに決ーめたっと。


そいや、妹が、新婚旅行でタイに行くらしい。


私も行きタイす。


nick

2008年5月25日日曜日

NICK10周年飲みという企画。

昨晩、NICKのPR担当姫きゃおりんの音頭のもと、NICK-PRODUCEの10周年記念宴がもよおされまして。
皆忙しいだろうと思い、こじんまりした、5〜6人の飲みを想定していた私は、最終的にはあまりのにぎやかさに度肝を抜かれ。


とにかくすごい宴でした。
ああああーーーーーすっげえなあと。


まだ酒が残っていて、なんともいえませんが、
とにかくすごい騒ぎでした。
なんていうかこう、地獄の饗宴?


今日の午前中は二日酔いでバイトを寝飛ばし、
仮病をつかってよぼよぼと出勤したところ、
「飲んだんでしょうあなた」と方々から突っ込まれ、
店長からは「ユートピアを一心に背負ったような顔してる」と言われ。


そう。
ある意味ユートピアですた。


また10年後に飲めればと。


なにはともあれ、おつかれぽん、きゃおりん。
って、ひつこいか(笑)


さーて。
稽古に専念しまつ。


nick

2008年5月23日金曜日

ふいー。

今日は、照明の永さんが稽古見にきてくれました。
そして久々に、フルキャスト飲み。
なんだかようわからんけど、わやわや飲んできました。
ここしばらく飲んでなかったので、一息ついた感じ。
稽古は相変わらず行きつ戻りつの繰り返しですが、以前よりは理解度があがったような気がする。


まあー、やるしかないですね。


ふわふわ。


これから展示会用の原稿、一気書きしまつ(^^:

2008年5月22日木曜日

カミカゼ特攻隊

はなです。
1コ前のカキコミですが「風邪」→「風」の誤りです。
落ち込んだりもするけれど、私は元気です。
魔女の宅急便が観たい。
 

はなのあな

馬場歩きしながら杉さまとビールのみまちた。
その他雑種の缶ビールだけどね。
ネオンと5月の風邪にやられてグルグル。
家路に着きもやしと豆腐を食す。
 
 

2008年5月19日月曜日

NICK10周年記念展示会のお知らせ。

どひゃーーー。
NICKのPRをただいま担当してくださってます通称「かおりん」が、
NICKの10周年記念の展示会を企画してくださいました。本当に本当にありがたいことです。ありがとう、きゃおりん。


10歳になりました。皆さんにとんでもないご迷惑ばかりかけながら、ここまでどうにか這って歩いてきました。あ、いや、歩いてこられたのかな。どうだろう。移動してなかったり。歩いたつもりにすぎなかったり。ってよくわからないけど、とりあえず時間がたったことだけは事実なようです。時間。これは客観的な事実ですよね。


芝居のことは、相変わらずよくわかりません。でも、私の尽きない好奇心を果てしなく満たしてくれることは確かで、なんていうかこう、実り尽きせぬ母なる大地というか、果てることのない大いなる空というか、そんな感じ?です。これからも、もうしばらくは続けていくことになれそうです。ってかオイラの命とか生活とかがまあ、持ってる間は。なので皆様、とりあえずその灯火がそれとなく灯ってる間だけで構いませんので、どうぞおつきあいくださいませ。って、それって結構長いよね。


以上、余計な前説でした。以下告知。


================================

□NICK-PRODUCE活動10周年記念企画のお知らせ□

今年で活動開始から10周年ということでこのたび、

これまでの作品のフライヤー・写真等の展示企画を実施する運びとなりました。

早稲田の隠れ家風カフェにて、壁面やテーブルスペースをお借りして行います☆

プロのイラストレータとして活躍しておられる内山弘隆氏の作品を中心に、

舞台写真やスナップ写真を交え、10年間の足跡が見られるように展示する予定です。


【展示】
5/23日(金)〜6月7日(土)
下記カフェの営業時間に準ずる

★カフェ『のらりくらり』★
東京都新宿区馬場下町14-6
03-5273-9351
open10:00〜22:00
日曜定休
http://ultrastyle.jp/norarikurari/index.htm

ご都合が許せば、ぜひご来場いただきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

================================


コーヒーとかいろいろ、美味しいカフェです。世界中のビールもあります。

お時間のあう方、気が向いたらぜひ。

お忙しい中の告知、失礼致しました〜☆


にくまんたろうより

2008年5月17日土曜日

ブログブログドブログ〜♪

今日は、「愛の消えた街」を歌いました。
信じたい
信じたい〜
愛の 光を!

あと、夢に杉さんがでてきて困りました。
おやすみなさーい

2008年5月3日土曜日

【BOOK】『見張り塔からずっと』重松清

なぜか久しぶりに読みたくなった重松清短篇集。
ニュータウンに暮らす人々のお話が、三つ。
閉塞感の中、どうにか生きようとあがき、もがいている人々の姿が、
痛ましくも、ギリギリ微笑ましい印象を残しつつ、描かれている、ような気がします。

ざっくりラフ。
一つ目は、団地の中での『いじめ』。ある一つの家族を集団で疎外し、いたぶっていく様を、
いじめに加担する側の夫婦の視点から描きます。
二つ目は、まだ幼い子供をなくした夫婦が、お互いをどうにか癒しながらも効果なく、

絶望の淵に少しずつ追いやられていく様が描かれています。
三つ目は、新居を手に入れたばかりの若い夫婦の、各々の理想の絶望的なまでのすれ違いを描きます。


どんな環境にあっても、人はそうやすやすと絶望しない。
このことは、これまで様々な文学やドキュメンタリーの中でも語られてきたことでしょう。
でも、極端な状況下ではなく、一見幸福の条件が満たされているような体裁の中で、
自分たちが絶望していることに無自覚なときに、
人はひょっとしたら、希望という名の下に、絶望を増幅させていくのかも知れません。

抽象的な表現ばかりが連なりますが。
ただ生きていく、生活していくとは、
絶望を希望の中に塗りこめていく作業なのかも知れないなと、
何となく考えた次第です。


なーんてこと考えてても、明日は勝手に来ちゃうんですけどね。
ハハハ。


にくまろ。

2008年4月5日土曜日

【COMIC】Gallerly Fake

これも友人Tが貸してくれたもの。
っていうかヤバイ、はまる。


Wikipediaよりあらすじ↓
表向きは贋作・レプリカ専門のアートギャラリー、「ギャラリーフェイク」を舞台に、

主人公であるオーナー、藤田玲司が、様々な登場人物と絡みながら、
時に世界を駆け巡りながら、絵画、彫刻などを通じて「アートとは何か?」を問いかける。


まあ言ってしまえばそうなんだけど。


シティハンターと美味しんぼとマスターキートンと各種アートを鍋に入れて、
くつくつと煮込んで調味したら、至宝のスープができました、
みたいな。


うまく言えません。


2005年には、テレ東深夜枠でアニメ化されていたようです。
youtubeにもありました。


基本、一話完結。
ヒューマンドラマ。
人間を、アートを、人類の営んできた愚行も含めた長い時間を、信じる気持ちになれます。


しかもアートとして扱っているものの裾野が、広い、広い。
絵画や彫刻などの、いわゆる西洋的芸術作品のみならず、
南米の遺跡やらシルクロードの仏像、日本の根付、アフリカの面など、
実に多様なものを「アート」として、審美の対象とする。


この作品に挑んだ漫画家、細野不二彦はそーとーに偉大だと思います。


ブックオフで立ち読み、とかでもいいから、一度読んでみてください。


漫画ってすげえ。

【COMIC】ライアーゲーム

漫画のほうが、絶対面白いです、コレ。
絵が尋常じゃない、ときがある。
特に人を裏切るときの人間の表情が秀逸。
漫画好きの後輩?友人?Tが貸してくれて、読み始めました。


しかし、バトルロワイヤルあたりからでしょうか、
こういう理不尽ゲームに急遽一般の人が放り込まれ、
戦わざるを得なくなる、っていう設定。
バトル〜では、武器をもって生き残りをかけて戦う肉弾戦でしたが、
ライアー〜は、金を増やす頭脳戦、マネーゲームです。


いずれにしろ、何らかの比喩なのでしょうね。
理不尽なゲーム。理不尽な社会。理不尽な競争。
人間が淘汰されていく現実。


共通していることは、誰も望んでゲームに参加しているわけじゃないという点。
特にとっかかりにおいて、
一部の資本家なり、一部のルール作成・施行者なりにより、
強制されているとする点。


たいがい、「さあ、ゲームの始まりです」と、開始を誰か(レフリー?)が宣言します。

……


このフレーズ、本当にもう嫌になります。
日本中を震撼させた神戸の事件で、少年がメディアや警察に送りつけた手紙の中の、
印象的なフレーズだからです。


一方的なゲーム開始宣言。
次ハオマエヲ…オマエノ娘ヲ…。
神戸のみならず、列島中が「ひょっとしたら自分も、自分の家族も殺されるかもしれない」という猜疑心と不安に突き落とされました。
あの衝撃は、忘れられません。
たぶん、その時までに、社会的にいろんな芽は出ていたのでしょう。
ですが、その源が、14歳の少年にあったという時点で、
想像以上の闇があるのではないかと身につまされました。
そしてあれは明らかに、
テロルです。


………


社会対個人。
この非対称性について、もう少し考えを遊ばせてみようかと。

2008年4月4日金曜日

朝焼けの空に

白い花弁が冴え冴えと。

ここわどこだ

飲んで、飲んで、飲まれて飲んだ。


ケニアはナイロビから一時帰国した、通称『兄貴』とバカ飲み。


何があったかよく分からず。目を覚ますと見知らぬ天井があり、隣で友人が本を読んでいました。


ただいま早朝5:30、ようやく帰路。


こういうつながりは大切だと思うー。
地球の裏側で、下ネタばらまきながら、研究しつつ、育児をする兄貴。


土産話を肴に、みるみる酒に呑まれていく友人と私(私だけか?)。


ボトル二本目から記憶がないです。


肩が凝る。
カラオケボックスの椅子はやや固かった。


何やってんだろ、あたし。

2008年4月2日水曜日

昔はかわいかったね

部屋の中の、
あまり手を触れていなかった引き出しやら何やらを、
ひょっとしたら10年ぶりくらいに整理してみたところ、

9割が不要なものですた。

はい捨て、ほい捨て、これも捨て………


必要なものが、ひとっつもない。
ってかむしろゴミ?


古びた割り箸とか、コンビニのストローとか。
あとは大量のライター、ライター、ライター、ライター……
100個くらいかな。数えてないけど。
あと、旅行先でくすねてきたホテルマッチ。
韓国、タイ、カンボジア、グァム。あぁー懐かしいなあ、と思いながらも整理袋にポイ。

タバコを何故か吸わなくなってしまったので(単にまずくなった)、
喫煙グッズは不用品。
喫煙者の父に進呈することにしました。


しかし、こんなにも大量のいらないものを、
しごく大切に引き出しにしまってきた自分の10年間を思うと、
いろんなものの象徴みたいでいやんなっちゃうよ。


写真は、
ハタチ前後にお付き合いさせて頂いていた方に、
バレンタインケーキだかクリスマスチキンだかを焼いたときに立てた「フラッグ」です。

暇人だったねアタイ


暇ならかわいくなれんのかしらね


写真だけ撮って、ゴミ袋にポイしました。
こういうものを、すごく大切にとっていたんだと思いながら。


ゴミって要は、キオクってことなんですかね。

2008年4月1日火曜日

生者は死者の面影を忍び

今日は
一年に一度の花見でした。

毎年の、恒例の、花見。
@靖国。
ウ○クじゃないけど。


でも今日は一人欠けていた。


人は亡くなるものだと、頭では分かっているけれど、
気持ちの上では、正直よくわからない


人間は動物で
死んだらいなくなる
それだけのこと
ただ それだけのこと


納得は行かないけど
ただ受け入れるしかないままに
みんなとどんちゃん
騒いで飲んで


寂しい人も
悲しい人も
戸惑う人も
楽しい人も


たくさん
たくさん
いるけれど


ありきたりだけど
生きてるならいいんじゃないかと
思いました


やっちゃん
かーちゃん


花はきれいか
酒はうまいか


もう一度会いたいよ


一緒に酒を飲んで
いろんな相談ごとをしたいよ


死は本当に
理不尽だなあと

にくまん

【EVENT】「NYTWの創作環境」@芸能花伝舎 in 西新宿

http://www.alles.or.jp/~rinkogun/nytw.html


先日、「ニューヨーク・シアター・ワークショップの創作環境」というレクチャーに行って参りました。
NYTWとは、ミュージカル『RENT』をつくった劇団です。と聞くと、ふーんそうなのかと思いますね。
ここの、経営やら劇作方法やら、製作や広報活動についてのお話です。
よその台所事情を知りたくて、覗き見気分で西新宿へ。


NICKのPR姫、高田嬢に同行して頂きました。
おもろくなかったらどーしよーとドキドキしつつ。


会場の芸能花伝舎は、西新宿にある、元は小学校の建物にありました。
軽く迷って校舎の入口に辿り着くと、見覚えのある顔が。


あー誰だっけ。


コバケンでした。


その隣にバナナマンの日村。


思わず挨拶。


テレビで見慣れるって、こういうことかと思いました。
あまりに見慣れてるから、つい知り合いのようになってしまう。
こういうことなんですね、芸能人になるって。
みんなの、お隣さんになるという。
と、一視聴者としてとても納得。


クマモト出身の高田嬢は「トウキョーってこうなん?こうなん?」と興奮しておりました。
トウキョウ生まれヒップホップ育ちの私は、動揺を隠すのに手一杯でした。
シルバニアファミリー級コモノ。


レクチャーは、個人的には興味深いことがたくさん聞けてよかったです。
ただ少し気になったのは、アメリカでは、「演劇は死に体のメディアである」とされて150年ほどあるということ。
マイナーな娯楽or芸術とされてるんですね。
それにやっぱ、アメリカってまだ歴史浅いんだなーと。
(少し得意になる私。歌舞伎でさえ、メジャーなの数本しか見たことないくせに。)


日本には、演劇が伝統として根付いている、との話も出ました。
そうか、よそから見れば、やっぱ雅楽や能や歌舞伎の存在ってでかいんだなあと得心。

それと、やっぱりここでも、「食ってくのは大変」って話が出たとゆーこと。
どこでもそうなのねと、少し元気づけられました。
と、レゴ級コモノ。
はい、私、どこまでいってもコモノです。


しかしまあー
地球の、どこか違うところでも、
よい舞台をつくろうと四苦八苦している人たちがいるんだなあと思うと、
背筋が伸びると同時に、
負けてられないなあ、と、
単純な私は思うのでした。
もっともっとがんばらないと。
まだまだ甘い、甘い、甘い。
もっと何かできるはず。


と、
心から思えました。
なので、行ってよかったです。


広いですね、世の中。


広さに、少し安心。


にくごろまんじゅう

2008年3月31日月曜日

結婚式司会

妹の結婚式にて
司会を行ってまいりました


しどろもどろで
どうにかお開きまでもっていったつもりが


ふだん司会のお仕事をなさってるんですかと
ご来賓の方々より ありがたいお言葉を賜り


いえいえ
初体験です
処女でした


とまでは言いませんでしたが


だいぶ
ハッタリがうまくなったようです


上半身は微笑みで
司会台の下ではアヒルの水かき
台本追うので手一杯


後半は 酒にやられてヨレヨレでしたが
まあ司会の話なんて誰も聞いてねえだろーと思いながらも
まあ楽しく冷静に 適度に盛り上げてまいりました


妹のだしね


マイクを持つと人が変わるだけかも知れんです


酒とマイクで
鬼に金棒


そして翌日には
友人の結婚式の司会台本の打ち合わせを


これって、割と需要あるのね…


にく

古本屋のゴロウ

先日
家のそばの古本屋の前を通ったとき
そこの息子 ゴロウについて思い出しました


あまり話したことはなかったけれど
私とゴロウは少しは知り合いで
古本屋の前を通ると
「よっ」「おっす」と声をかけあうことはありました


そのゴロウは
消えていました


店から消えたということではなく


ゴロウを私に紹介してくれた友人に
「最近ゴロウ見かけないけどどうしてる?」
と尋ねたところ


ゴロウはね
消えたんだよ


との回答


よく意味がわからず
混乱半分で問い直してみると


不安定だった彼は
佐渡島に行く途中の船で 急に大声をあげ 暴れ出し
まわりが止めるのも聞かず 冬の海に消えてしまったとのこと


消えた


その頃私は
人が消える話を書いていました
人が一人消えて 周りがその人のことについてあれこれ思いをめぐらすという大枠


消えるってどういうことだろうと考えているときに
そんな話を聞きました


不思議なほどに 現実と虚構はリンクします
呼び合うように 求め合うように


そのはざまによく落ちこみ 媒体となっているような気がする自分は
いったい今 何を目に耳にしてしまったのだろうと
ふと恐ろしくなることがあります


とくに
台本を書いているとき 
よく起こります


虚構なしでは現実は語れず
現実なくしては虚構は成立しません


現実は 虚構の成る畑のようなものなのかも
虚構は 現実の様々な事象から栄養も毒もたっぷり吸収して
様々な形の実を結ぶ


現実を
よりシビアに知っていくことが
より豊かな虚構を結ぶことになるような気がしております


そして現実を見るメガネとして
数多くの虚構が必要だということ


そうしたローテーションが
常に 新たな地平に導いてくれるということ


そうしたことを
ゴロウのことを考えているうちに
思いました。


ゴロウよ  冬の海は寒かったろう
一緒にアトリエでタバコをふかした時間は忘れないよ


どこかにいたら 連絡をおくれ


にくお

フランスに旅立つ若人

友人?後輩?
友人か
友人のK子がフランスへ旅立ちました


K子はフランス語はしゃべれません
文法を少々独学で学んでいる程度
それで半年のホームステイ


無謀なまでの荒行に
心配を通り越して受け入れるしかありませんでしたが
それもまた
若人


「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と
20代のうちにさんざん言われてきた私
自分をいじめてきたつもりではおりましたが
まだまだ全然足りないみたい


先日
出発前日のK子と その彼氏が
腕をくんで颯爽と桜並木の下を歩いているのを見かけました


ひょっとしたらいつか
この光景がシャンゼリゼ通りに移動することになるのかしらと思いつつ
声をかけ
明日もまた遊べるかのような別れを告げた


じゃあ、またね
気をつけて


当たり前のような別離が
逆に彼女の当たり前の思いが形になる第一歩を予感させるような気がしてならず


ああ
よかったなあと


心から思うのでありました


さばーいぶ
K子

2008年3月25日火曜日

【BOOK】『キレる大人はなぜ増えた』香山リカ

そして引き続き連続更新。
最近、自分がえらくイライラしていることに気がついて、
これじゃいかんと、久しぶりに冷やかしに本屋に行ったら、
平積みにして置いてあったので、
立ち読みしてそのまま購入。


しかし最近、だいぶ平易になりましたね、新書の文体。
読まれなくちゃ、買われなくちゃどうにもならんですもんね。
昔は、教養主義ってのがあって、できるだけムッツカシイ文体が逆にもたはやされたりしたらしいですけど。
今じゃねえ、そんな武家の商法みたいなのはねえ。


『キレる大人はなぜ増えた』香山リカ
朝日選書


「暴走老人」に代表?されるように、本来だったら若者に特有であるとされていた「キレる」という現象が、
老人のみならず、団塊の世代や、セレブと呼ばれる主婦にまで見られるようになっている、という事実から、
それはどうしてか?を考察する本です。
で、最後のほうには、キレないための処方箋、を書いてくれています。
書籍の、精神に与える効用を考えるんですね。さすが精神科医。媒体の意図を理解してらっしゃる。


自分がキレる理由をあれこれ考えながら読んでいたのですが、
忙しすぎるとダメなようです。私は。
だから、嘘でもいいから、余裕を必ず入れ込んで、スケジュールその他を組むようにしています。
イライラすると、本当に能率悪いうえ、集中力が落ちて、作業のクォリティ下がりますから。
休憩は必須です。三時のおやつも必ずです。休憩に珈琲は必ず入れて、飲んで、お茶菓子頂いて、さらにぼんやりして、というのも必須です。
さもないと、本当に人を物理的に傷つけてしまいそうで、怖い。


あと、遅れるからって走るのやめてます。走るくらいなら、遅れます。焦るとろくなことありません。
その分、信頼を失うこともありますが。単純に、遅れないのが一番です。ジャパンルールですが。


なんにせよ、他人に暴力をふるう形でストレスを表出させてしまうのは、
本当に良くないですね。
気をつけたいと思います。

にくにくまんだふる

【BOOK】『何者でもない』原田宗典

どうもどうも。
堰を切ったような更新ですみませぬ。にくえもんです。
いろんなコーナーを自分で勝手に作っていこうかと。ビバ一人上手。
そいでもって、まずは勝手に、メモ的ぶっくれびゅ。
というか、本をネタに、結局自分の話ですが。

『何者でもない』
原田宗典


とある大手老舗劇団に所属した一青年の目を通して、
人間模様や日常生活を描いた小説。
青春小説、かな。


原田宗典は読みやすくて楽しいです。
楽しいけど、ときどき衝動的に捨て鉢になる。
読んでいて、20代前半の、もうバカでバカで仕方なかったころを思い出しました。
バカさは若さの特権だとは言うけれど。
本当にバカでした。
もっと自分を大切にしろ、と今の私なら言うでしょう。その頃の私に向って。
でも、聞く耳もたんかったもんね。バカだから。


何であんなに自暴自棄だったんだろうか。
読んでいて、そんなバカだった自分の姿が何度も思い起こされました。
しかも劇団という、古いしきたりでがんじがらめになった組織、空間が、この小説の主な舞台。
今の私には、一番避けて通りたい、大嫌いなものになってしまった上下、隷属、支配・被支配、抑圧関係が、
色鮮やかに描かれています。


なぜそんな中に好んで身を置いていたのか。
長い時間をかけた受験勉強を経て、演劇に身を染め、
自由になったつもりが、劇団に所属しているうちは、完全に不自由でした。
やりたいことをやっているはずなのに、やりたいことが見つからない。
思うように動けない。何かドキドキするものが確実にそこにあるのに、つかめない。
そんな空振りな日常の中、演出助手に誘ってくれた方が何人かいました。
そのおかげで、演出サイドに回る機会を得て、
今に至ります。


人のご縁とは、不思議なものです。
でもその人たちと過ごす時間、交わす言葉、今ある全てが、
これから先の出来事につながっていくと思うと。


人と出会うことは、これから先の可能性を切り開いていくことでもあります。
出会いすぎて、しがらみで閉ざすことになっては、元も子もないですけどね。


なんてことを、この小説を読んでから、ぼんやり考えておりました。
一昔前の劇団のリアリティを知る人には、肌でわかるエピソードばかりです。
知らなくても、自分の所属する組織に置き換えて考えつつ読むと、
納得すること満載です。


お手すきの際にでも、ご一読あれ。

にきまんじろう

2008年3月24日月曜日

キオクのフタが空いて

前に
奥様がいる方を
尊敬し憧れているときがありました


その方に
晩に 仕事先に
奥様からお電話があり


その方は
「どうせたいしたメシがあるわけじゃなし」
とおっしゃりながらも
いそいそと帰宅されました


よく私の父は 母のつくった食事に対し
「大したものじゃねえな」と吐き捨てるように言っていたのですが
私はそれが本当に本当に不愉快で 嫌で嫌で
そうした 誰かを貶める言葉を聞くたびに
そんな家から逃げ出したくてたまらず


私の憧れていたその方の言葉に 思わず実家を思い出し
父と母と同じように その方と奥様は
あまりうまくいっていないのではないかと
しごく勝手に早合点し


私はその方を
そんな不幸から救ってあげねばと
勝手に思い込みました


その方の
上記の独り言が
不平不満からくるものではなく
単なる照れ隠しだったのではないかという考えに至ったとき


ああ
なんて大きな勘違いを


つい先日のこと。


にくまん

2008年3月23日日曜日

どうもどうもー☆

ごぶサタンなNICKです。
どうもどうも、こういったものは三日坊主になりがちなので、
毎日毎日、と根詰めるのではなく、
たまーに、書けるなあーと思うことがあったときに、
ふうわりと更新していこうと思いますので、
みなさんどうぞよろしくお願い致します。


さて近況報告より。
先日、翔和学園の大学部卒業演劇に、
ご縁があって台本提供をさせて頂き、
無事終了致しました。


彼らは「自閉症」や「学習障害」と一般的に呼称される「障害」を持っていて、
通常の学校教育では疎外されがちで、
各人紆余曲折を経て、最終的にその学園に通っています。


電車やアニメが好きな男の子や、
アイドルを好きな女の子が、
大騒ぎしながら授業を受けたり、文化祭を運営したりします。
いわゆる「特殊学級」の生徒たち、ということなのでしょうか。


本番には、残念ながら数名の欠席が出てしまいましたが、
先生にセリフだけ入れてもらいながら、
どうにか進行していきました。


客席で見ていた私は、ヒヤヒヤ、ドキドキしっぱなし。
でも、予期せぬところで客席から笑いが起きたり、
自分でも「あっこの場面はこんなに面白くなるんだ」と新たな発見があったり。
新鮮な時間を経験しました。
おまけに、自分の書いた本は、やっぱり自分好みなんだなあと再発見(笑)


終演後、興奮して感想を喋りまくっているお母様方を見て、
ああ、皆にセリフや見せ場があるように、と配慮した先生方の希望は、
きっとここにも帰結するんだな、と思いました。
よかったなあと。


私の拙い台本を一生懸命覚えてくれた皆に挨拶をしに行こうと、
裏へ会いに行きました。
ヤマちゃんが寄ってきてくれたので、握手をしました。おつかれさま。
するとヤマちゃんが少し泣きました。おろっ?どうしたの? 大変だったの?
「うん」。


ヤマちゃんは、覚えることが苦手だと、以前伺ったような。
では、自分のセリフを覚えて、セリフを言うタイミングを覚えて、
しかも動いてしゃべって、というのは、
とても大変なことだったに違いないなあと。


また、演劇部(あるんです)の女の子が口惜しそうにしていました。どうしたの?
「やりきれなかった」えっ?「いや、もっとできたなあ、って」。


皆の、こうした一つ一つの感情や経験が、まだ見ぬ明日につながると思うと、
教育っていうのは、まさに未来の基盤をつくる営みだということがわかり、
自分は何て良い現場に関わることができたんだろうと、
あまりの幸運に胸が満ちてしまいました。


教育とは、不思議なものです。
そしてこの上なく大切なもの。


未来は、こうやって創っていくものなのかなあ、と、
少し腑に落ちたような気がしました。


にくまん

2008年2月15日金曜日

ありがとうございました☆

遅くなりましたが、#13無事終了いたしました!
悪天候の中ご来場いただいて本当にありがとうございます。
当日キャンセルもほとんどなくて、天気予報ですごく悲観的になっていたので、感激しました!

実際にお客様と対面すると、まだまだいろんなことに気を配れたなと反省しきりです。

ぜひ次回6月の公演にも遊びに来てくださいね☆

情報はWebサイトと、こちらのブログでも随時更新して参ります。


また、PR:高田の個人ブログは週1以上のペースにて更新しますので、よろしければお気に入り登録をお願いします☆
http://nick-times.blogspot.com/

2008年2月2日土曜日

土曜席完売☆

いよいよ本日2日よりとなりました!
おかげさまで初日分の予約は満席となり、予約受付を締め切らせていただきました。
日曜日の回はまだ余裕がございますので、ご来場いただけるお客様はぜひメール&お電話くださいませ☆
12:30〜
15:30〜
18:30〜
の3ステージになります。

2008年1月25日金曜日

2008年1月22日火曜日

課題

つなぐこと、つながれること

無理につなごうとしないこと
自然につながる点を見出すこと
強引にことを進めないこと


そういったことを意識すればいいんですよね

役者とは繊細な生き物

強くダメを出しすぎると、必死で立ち直ろうとあがく


今日の通しはそんな感じだった


私たちは互いにリフレクションなわけで


相手を見ればおおよその自分の状態がわかる


今回は会話劇
会話をつくることは本当に難しく


必要なテンションすら手探り


言い回し一つで全ての流れが変わる


噛み合わない
かけちがえたボタンを
どうにかこうにか噛み合わせ


どうにか外出できるようにするのが
私の役目


私の役目

2008年1月18日金曜日

フラッシュバック・その1

なぜか変なことばかり思い出す。


昨年のこと。
電車に乗ろうと、地下鉄東西線のホームに立っていた。
電車が来た。
扉が空いた。
布団がたたまれてあった。

布団?

戸袋の脇の、あの混んでるときには特別なところ、あるじゃないですか。
扉入ってすぐのところ。
あの足元のところに、敷布団掛布団がたたまれてあったんです。
そしてその向こうには男子が一人。立つ。


私は布団に釘づけになりつつ椅子へ。
ふと見ると周りの人も布団にロッキング・オン。
そりゃそーだ、布団が地下鉄の床に直接たたまれて置いてあるエヅラは、一生に一度見るか見ないかのレア光景だ。


さすがに注目されていることに気づいているらしい男子は、真っ赤っ赤なほっぺをして、たまにずれる布団を直していました。


家出青年だろーか。


未だに不思議でなりません。

なぜあんなことになったのでしょうねえ。


リンゴほっぺの男子の無事を、ただただ祈るばかりです。

nick

2008年1月14日月曜日

公演詳細♪

今回はピアノ・バイオリンの演奏とソロダンスを組み込んだオムニバスです♪


NICK-PRODUCE#13
『Welcome to the Moon』
作/ジョン・パトリック・シャンリィ
脚本・演出/村野玲子
出演/佐藤大樹、杉本政志、鶴岡悦子、飛田修司、小林守、若狭華子、赤見康男
ピアノ/中谷路子
バイオリン/ヤマモトアキコ
ダンス/多田織栄
@原宿アコスタジオ
[竹下口から徒歩3分]
http://itp.ne.jp/servlet/jp.ne.itp.sear.SGSSVWebDspCtrl?proc_id=k1&mpn=N35.40.10.567&mpe=E139.42.27.068&cms_map=http://nttbj.itp.ne.jp/0334084541/access.html&lvl=&Media_cate=populer&clk=203
2月2日(土)19:30
3日(日)12:30、15:30、18:30
前売2800円、当日3000円、学生2500円(要予約・学生証提示)


ご予約のご連絡はnickproduce@gmail.com まで♪


シャンリィの戯曲では、都会に暮らす人たちの避けがたい孤独が、温かみのある筆致で丁寧に、でも楽しく描かれています。不思議な戯曲です。


原宿にお散歩がてら、温かみのある木肌の音楽スタジオに遊びに来ませんか?ご来場、心よりお待ち申し上げます!


村野玲子 でした(^-^)/☆

というわけで

始まっております稽古。
皆さんあけましておめでとうございます。
東京はすっごく寒くてまいっちんぐですが、
いかがお過ごしでしょう???

年末に顔合わせをし、年始5日より稽古を開始し、
現在に至ります。
時間がないのを参加者が自覚しているせいか、
ふだんより稽古の進みが速い気がしてなりませぬ。
火事場のクソぢからを放出し続けているといいますか。

今回はオムニバスで、芝居とピアノとバイオリンとダンスのコラージュという暴挙です。

よろしければぜひ遊びにいらしてくださいまし!

詳細はまた追ってアップしまーす♪

にきまん