2008年4月5日土曜日

【COMIC】ライアーゲーム

漫画のほうが、絶対面白いです、コレ。
絵が尋常じゃない、ときがある。
特に人を裏切るときの人間の表情が秀逸。
漫画好きの後輩?友人?Tが貸してくれて、読み始めました。


しかし、バトルロワイヤルあたりからでしょうか、
こういう理不尽ゲームに急遽一般の人が放り込まれ、
戦わざるを得なくなる、っていう設定。
バトル〜では、武器をもって生き残りをかけて戦う肉弾戦でしたが、
ライアー〜は、金を増やす頭脳戦、マネーゲームです。


いずれにしろ、何らかの比喩なのでしょうね。
理不尽なゲーム。理不尽な社会。理不尽な競争。
人間が淘汰されていく現実。


共通していることは、誰も望んでゲームに参加しているわけじゃないという点。
特にとっかかりにおいて、
一部の資本家なり、一部のルール作成・施行者なりにより、
強制されているとする点。


たいがい、「さあ、ゲームの始まりです」と、開始を誰か(レフリー?)が宣言します。

……


このフレーズ、本当にもう嫌になります。
日本中を震撼させた神戸の事件で、少年がメディアや警察に送りつけた手紙の中の、
印象的なフレーズだからです。


一方的なゲーム開始宣言。
次ハオマエヲ…オマエノ娘ヲ…。
神戸のみならず、列島中が「ひょっとしたら自分も、自分の家族も殺されるかもしれない」という猜疑心と不安に突き落とされました。
あの衝撃は、忘れられません。
たぶん、その時までに、社会的にいろんな芽は出ていたのでしょう。
ですが、その源が、14歳の少年にあったという時点で、
想像以上の闇があるのではないかと身につまされました。
そしてあれは明らかに、
テロルです。


………


社会対個人。
この非対称性について、もう少し考えを遊ばせてみようかと。

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