2012年12月10日月曜日

ゆったり。

11月の企画公演が終わりまして。
事後処理の目途もつきまして。
あーあとはどうにか生きていくだけという年末。

ふと、谷間のような。
何もしなくていい時間が。

こんな贅沢なことってない、と思い、
風呂を洗ったり、シーツを交換したり、ブックオフ宛に山を処分したり、自炊したり。
とにかく自分のことにかまけてみる。

最近、特に自炊にはまってます。
食べたいものを贅沢につくれるという幸せ。
特に、ヨーグルトドレッシングのサラダ。
っつっても、ピーマンやらトマトやらクルミやら、そのときに食べたい野菜などをざっくざっくと切り刻んで、
ぐるぐるとまぜて、
ヨーグルト(糖分なしね)とオリーブオイルに、塩やらバジルやらを適当にぶちこんで、
とにかくわっしわっしとまぜて、
食す。
のみ。


時にはチーズいれたり。ツナいれたり。
美味しいなあと緩みながら、適当なサイトを見たり、適当な音楽を聴いたり。


幸せ。


自炊ができるときは、かなりの心の余裕があるとき。
段取りを考えたり、素材と仕上がりの距離を考えて味をどの段階で入れるかイメージしたり。
仕上がったあとは食すという快楽が待っているので、心持ちも十分。
わくわくしながら、切ったり、ゆでたり、チンしたり、焼いたり。
とっても楽しい。

きっと足元をすくうように、シビアな時間が訪れるのだろうけど、
そのときもこういった余裕を忘れずにいたい。
そうすればたぶん、誰も傷つけずに済む気がする。他人も、自分も。


明日朝は、卵かけごはんを頂くのだ!
わくわく。

2012年10月27日土曜日

尼崎の事件が怖すぎる。

どうにも気になりググる。
最近よく新聞やテレビで見る入り組んだ人間関係図に、「日本史かよ」とのツッコミを発見して笑う。
そんくらいしか救いがない。
どーにかして違う世界の出来事にしたいのに、報道されてるタームが「親戚」「マンションのベランダ」「娘」「母」「父」などと、なんつーか生活感に溢れたものが多くて、身の周りから遠ざけられない。
皮膚感覚で想像しちゃってほんと怖い。
今朝も中吊りだけでドン引き。センセーショナルな表現をいくら凝らしたところで、現実に起きたことの方が圧倒的に凌駕しちゃってる気がする。


しかも巻き込んだり巻き込まれたりしてるのがもう十分な大人、っていうか、それどころか世代で言えば「高齢者」と言われる、「お年寄りは敬いなさい」という言葉の対象な層なわけで、そこに敬うどころか想像を絶するというかもうゼッタイ想像したくないようなことが起きまくってるわけで。ヤバいでしょこれ、リアルディストピアでしょ。
きっつい。


マインドコントロールなんてそうあるもんじゃない。そんなレッテル貼って、遠ざけたってしょうがない。たぶんこれ、理解し得ることの積み重ねの上にあるんじゃないかっていう気がする。で、どっかでボタン掛け違っちゃったんだわ。どっかで誰かが、何かしかのよくある理由で。
と、そんなふうに、そう遠くない出来事なんでないかと思っちゃう。
要は、主犯のヤバさに全部理由を押し付けられんのじゃないかということで。こっちの身近でも起きうるんちゃうん、みたいな。そりゃキッカケは主犯発信なことが多いんだろーけど。
この身近感がどうにも。


青森の首輪とか、その他もろもろ、宮部みゆきかよ!花村満月かよ!って感じだな。
現実なぶんだけ猟奇的。あと人を楽しませようってモチベーションでトリックつくってるわけじゃないから、各要素にいちいち救いがない。


ううう。
まいっちんぐ。

2012年10月24日水曜日

【公演告知】NICK-PRODUCE#20+Antikame?=短編劇 『Invisible』


久々に公演打ちます!!今回はAntikame?の吉田くんと。
一つの空間が、全く違う色で染まります!こんなに違うとは(笑)そしてジェンダー逆だよ絶対!

とっても狭い空間ですが、その制約を逆手にとって勝負。

素敵な時間をお届けします。
まったく違う二本の短篇、どうぞ遊びにいらしてください!

* * *
NICK-PRODUCE#20+Antikame?=短編劇
『Invisible』


11月9日(金)~11日(日)

@東中野RAFT
東京都中野区中野1-4-4-1F

前売2000円、当日2200円


9日(金)19:30

10日(土)14:00・19:00
11日(日)13:00・18:00

〇「エチカ―ハムレットより」

作・演出/村野玲子
出演/宇原智茂・檀上太郎(g-クラウド)
ドラマターグ/伊藤馨

〇「となりの不可不」

作・演出/吉田康一
出演/亀田智子・檀上太郎・保坂藍(劇団冒険倶楽部)

照明/松本永(Fantasista?ish.LLC)

サウンドデザイン/山口紘
宣伝美術/内山弘隆
web製作/ボンクララボ
当日制作/吉田千尋
協力/㈱リアライズ、김숩이
企画・製作/NICK-PRODUCE+Antikame?
公演サイト→http://nick-produce.net/stage/invisible/



ご予約はこちらから(^ ^)/☆



レンタルドレス

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一目均衡表
FX比較

2012年10月4日木曜日

いやぁ、栗山。

栗山監督が率いる日本ハムが優勝した。


栗山は、マイケルの次に私が入れ込んだ、青春時代のイコンであります。


…すみません、冷静になれない。どうにも感慨深く、下記追想させてくらはい。
いつにも増してモノローグだわ。



2〇年前、中学時代、ベッドでちょうど起きたときに見える位置に栗山のポスターを貼り、
定期入れに野球カードを入れ、
週刊ベースボールの切り抜きをファイルし、
神宮で買ったサイン入りの下敷きで授業ノートをとり、
当時の栗山の背番号「46」続いて「4」をカバンにシール貼りし、
こ汚い上履きにまで「栗さん」と書き、
あちこちに栗を落書きし、
写真集は本屋のように表紙が見えるように陳列され、
とにかく栗山にまみれ。

家に帰るとラジオを聞き、
聞けないときは録音し登下校中にウォークマン(もちろんカセット)で聞き、
手帳には自分の予定より試合のスケジュールの書き込みが多く、
試合がないときは何となく張り合いがない気分で鬱々とし、
応援歌をわざわざノートに書き写して覚え、
四コマ漫画を見て選手の似顔絵を練習し、
選手名鑑を見て打率を暗記し、背番号を覚え、わからぬままに年俸を覚え、
書いてある住所に震える手で年賀状を出し、

たまに友人たちと今はなき川崎球場のオープン戦に行ったり(伊良部が新人だったなぁ)、
東京ドームで日ハム戦を見て、西崎ファンの友人と西崎の登板を待ってじりじりしたり、
巨人ヤクルトの開幕戦で内藤が吠えた「疑惑のホームラン」(ポールをまいた打球でファウルなのに判定は違った)に動揺したり、
オフのときは珍プレー好プレーを録画してみのもんたのナレーションに何度も笑ったり。

多摩川にある巨人軍グラウンドにもいって、桑田やら斎藤やら駒田やら、
当時のアイドル井上・緒方もいて、
練習してるのぎゃあぎゃあ眺めて、
近くのおでん屋で駒田が飲んでるっていう噂が流れて即なだれこんでみたり。

人生最初に間近で見た有名人だったからか。
とにかく興奮して、シリーズが始まるのが待ち遠しくて仕方なかった。
私の寝床の周りは、野球選手のポスターで埋まってた。


何かに一度ははまるよね。
アイドルにははまったことはないけど、
野球にはどっぷり浸かったなあ。
高校野球も然り。
運動のセンスはないので自分でバットを握ることはないくせに。


いやその、栗山っていうのは、当時とにかくそんなに派手なプレーはしないタイプだったんですよ。
たまーに外野で良い動きしたりはしてたけど。
ブンブン丸がいたし、広沢もいたし。
笘篠なんて、にーちゃん西武で弟ヤクルトで、俊足で、盗塁でと、もう半ばアイドルですよ。
そんな中、地味ーに7番とか8番とかで、それでもよく出てたけど。
監督が野村に代わってから、どうにもあわなかったのかな。
いつしかだんだん出場しなくなって、そのうちメニエール病で引退しちゃって。
そのままあたくしも、栗さんいないんじゃ…と野球から関心は離れていってしまい。
誰を応援の軸にしていいのか、わかんなくなっちゃったんですね。
あたしは野球のファンじゃなくて、野球選手のファンだっただけなんですな、今思うと。


その栗山が。とにかく現役時代は地味だった栗山が。
か、か、監督になって、し、し、しかも優勝だなんて。
あたしはもう、胸いっぱいですよ。心も腹も頭も胸も、もうどこもかしこもいっぱいですよ。
よかったねえ、よかったねえ。
いろんなことがきっと報われたよね、よかったねえ。
ああ嬉しい、なんか私も本当に嬉しい。


あんまし泣いちゃだめだよ、いつか揚げ足とられるから。
なんかでもそういうとこも、栗山なんだよなあ。ヘタレな感じ。


いやいや。
本当によかった。本当に。


なんか、2〇年後に、あたしまで思いが叶った気分だよ。

ありがとう。栗山英樹。





















あたしも泣きながらがんばるかね(笑)

2012年9月17日月曜日

またか。

酒にめっぽう弱くなった。
昨日、午前中の仕事を終え、その後打ち合わせがてら午後にホッピーをあおったのだけど、
ジョッキ二杯で完酔い。
夕方には千鳥足、ろれつも回らず、
電車は寝過ごす、傘はどこかに置いてくる。
気づいたら金もないのに家の近所のサーティーワンでアイスを注文していた。
家族連れが近くを通り過ぎる中、べたべたと溶けてくるチョコレートの滴を舐めとりながら、
半目で賞味。
七年~八年に一度くらいしか、アイス屋でアイスなんか買わない。


止めていた自転車が、どこかの誰かに倒されたらしく、
チェーンが外れてペダルが動かない。
仕方なくひきずりながら、ふらふらとイオンの駐輪場へ。
腹なんか一つも減っちゃいないのに、晩飯を買わなくてはという使命感だけは強くあり、
そしてやたらと塩鯖が食べたくて、
入ってまっすぐ魚コーナーに向かう。
既に持ち金720円。財布には1000円あったのだけど、アイスが280円だったからその残り。
金の計算だけのために、死にかけの脳細胞をフル稼働。
半額になった枝豆をカゴに突っ込み、茄子と肉の自分にとってのコスパを計算して茄子を選び、
そうだ枝豆と塩鯖でペペロンチーノをつくろうと、にんにくと、最後の200円枠でパスタを選び、
よろよろとお会計。
そしてまた自転車を引きずりながら家に帰る。


池袋を出たのは17時なのに、
帰りついたら21時になってた。
四時間もかかるのかあそこからここまで、などと朦朧としながら、買ってきたものを冷蔵庫へ。
どうにかこうにかシャワーを浴び、どうにかこうにか体を拭いて服を身につけ、
床に転がる。
今日一日がこれで終わることに抵抗を覚えながら、それでもホッピーでやられた脳をどうすることもできず、
睡魔に従う。
終わった。一日が終わってしまった。
こうやって、あと何回こんな一日を過ごしてしまうのだろう。
どうにもならない、やりきれない、でも眠いときに眠る心地よさに侵されながら、
そのまま気を失った。


こんな毎日が楽しいかと訊かれれば、
楽しいよと答える。
虚しくないかと訊かれれば、
虚しいよと答える。
充実しているかと訊かれればそうだと、不安でないかと訊かれれば不安だと答える。
あらゆることが混在し、方々に偏在する。
カオス。


こんな時間を過ごそうとは、夢にも思わなかった。
良い意味でも、そうでなくても。
悪い気分ではないけれど。



写真は、那覇の地物さとうきび。


2012年9月15日土曜日

NICK新ロゴ。

NICK-PRODUCEのロゴをリニューアルしました!
これまでの、勢いあるお花ロゴから、
ウォーキング・ブーへ。
コンセプトなどはまたいずれ別便で!

よろしくお願い致しまーす☆

nick.


2012年9月14日金曜日

起きちゃったよ。AM3:00

ソファで気を失っていたのだけど、地震で飛び起きた。今何時だ。3時前か。あーびっくり。

携帯でニュース速報を探す。あれ…あれ?どこにもない。深夜だから?auだから?いやひょっとしてむしろ、私だけが知覚した、すなわち幻想?
そんな思いが過る中パソコンで改めて検索してみたら、千葉震度4だって。千葉近いから、あと階が上だから、そりゃ揺れるわー。
幻想じゃなくてよかった。

ある特定の個人にしか認識できないものを「幻想」と断じることがままあります。
複数の人物、あるいは集団で認識した場合、「共同幻想」となるわけで。
この「幻想」を共有していない人々、あるいはできない人々を、「他者」としてよいのでしょう。

かぎかっこうざいなー。

幻想にはコードがあります。あるのでしょう。あと文脈。コンテキストってやつ。
要は細かな情報の集積、その集積のされ方(構造ってやつかね)が、幻想を形づくるのでしょう。
そしてそれらを共有するためには、言語や色、音などの伝達要素を使います。
「こんな色ね」「こんなルールね」「こんな感じね」。そうやって、〇〇さんと××君は、お互いの間にある距離を縮めてゆきます。

これを築き上げようとしている場(チームAとします)に、全く反対の目的を持った人々(チームB)が現れたらどうなるでしょう。
つまり、関係なんてぶち壊せ、って思ってる間柄の人々です。

目指してるものが違いますから、一方にとってもう一方の会話は、とても大きなノイズになるでしょう。
例えば、ラブラブしている恋人がいる喫茶店に、チンピラがマスターてめえショバ代払えと乗り込んでくるようなものです。
あるいは、楽しく金魚を掬っている子供たちがいる屋台に、チンピラがショバ代を…


ああ何て貧困な想像力。


ま、そんなわけで、そんなふうな、目指していることそのものが異なる関係性を、同じ場に置いたらどうなるかな、
っていう、そんな戯曲をつくりたいな、と思って、あれこれ考えたり調べたりしていると、
いつの間にかコトン、と落ちてしまうことが多いんです、最近。
使ってない頭を珍しく使ってるからですかねえ。
はっと気づくと、ソファで気を失っている始末。


夜。
すっかり秋風ですな。

写真は那覇から羽田に帰る時の日の出。

2012年8月27日月曜日

那覇なう。

那覇なう。
台風なう。
帰れんなう。


23木〜24金の深夜便で発ち、
25土夕方の便で帰京する予定、
が、
台風で25土の便が欠航。
26日も欠航。
27月の午前も欠航。
いまに至る。


振替を繰り返したところで、
満席便が連なる。
ようやっと押さえられたのが、29水の早朝便。
これに乗らねばどうにも間に合わん仕事がある。逆に言えば、これに乗ればギリで間に合う。
悪運の強さに我ながらグッタリ。


昨日深夜から明け方にかけての大気が本当に冗談みたいですごかった。雨は基本、横に降る。
廊下の窓枠から、どういう現象かよくわからんが、白い水煙?霧?とにかくそんなもんが混ざったエアーが、ぶしー!!ぶしー!!!と吹き込んでくる。
理解できない感じだった。


と思えば、よくわからない破裂音があちこちで聞こえる。空中に何かが舞い上がって翻弄されてる。
もうぜったいこんな中出ていきたくない。


27月昼現在、雨は縦に降ってはいるけど、量が半端ない。
雨がおさまると、子供の一人や二人飛ばしちゃうんじゃないのってくらいの風が吹く。
こんなんが、こんな何日も続くなんて。すごいね熱帯。


写真は昨晩の様子。繁華街なのに、信号機以外は動かんばい。

2012年7月4日水曜日

とあるバス停にて

松葉杖をついて、必死こいて歩いていたころ。
駅までの徒歩12分が困難で、バスをよく利用していた。
バス停のベンチで、松葉杖を立てかけギブスの左足を乗せてむくみをしのいでいると、
ご年配の方によく話しかけられた。
「大変ね」「若いのにそんな怪我するのね」(年齢は関係ないだろう)「若いから治りも早いわよ」(若い若いって)「気をつけてね」等々。
判で押したように同じことを皆が口にするのが不思議でならなかったが、
天気についての会話と同様、
赤の他人とコンタクトをとるうえでの糊代のようなもので、
ああいえばこういう的な、安心したやりとりのできるフォーマットが成立しているのだろうと思った。
だからこちらも、最初は戸惑ったが、やがて笑顔で「そうなんですよ」「自転車で転んじゃって(泥酔のことは伏せる)」「雨の中自転車で傘を差してて」などと、応対デフォルトを作り上げるに至った。


そしてまた、バス停。
乗り換えのために並んでいたところ、あるご婦人に、いつもと同じように声をかけられた。
「あらどうしたの?骨折?」「ええ、そうなんです。雨の中、傘をさして自転車に…」といつもの応対をする私。
「そう。私もやっちゃったことあるのよ。大変よね、足は。でも若いから治りが…」といつものような返答。
ええ、そうだといいんですけど、と返したところで、ご婦人の手元の荷物に目がいった。
荷物ではなかった。
おくるみを着た、赤子の人形。
薄汚れたプラスチックの、動かぬ顔がのぞく。
虚ろな目。口は半開き。哺乳瓶を入れられるようになっているのか。
ぎょっとして絶句してしまった私、話し続けるご婦人の顔を凝視する。
彼女は何も変わらぬままに話を続ける。
一緒の列に並んでいるバス待ち客たちが、気まずい思いをしているような気もする。
思わず閉口して、曖昧な笑いを顔の上っ面にはりつけたまま、
会話を強制的にフェードアウトさせた。


日々、ただ生きるだけで手一杯だった中、
昭和の匂いがするこういった会話に一時的にでも加われたことに、
多少の和らぎを得つつあった私には、衝撃の一発だった。


バスが来る。
彼女は何事もなかったように、乗り込んでいった。
私も何事もなかったように、乗り込んだ。
いつか同様に、プラスチックの赤子を抱いて暮らすのだろうかなどと思いつつ。

2012年6月18日月曜日

外果骨折顛末記―②「ことのおこり(続き)」


自転車で走る。傘をさす。
と、酒箱が落ちる。
割れたかな、と思いかしゃかしゃと振ると、
厳重な包装がされているらしく、順調にちゃぷちゃぷと音。
包装用紙は少し汚れたが、中身が無事ならええ!任務は果たせる!と、妙に気がでかくなったままに再出発。(お酒をくださったみなさんごめんなさい…)
自転車をこぎだすと、風が起きる。傘があおられる。バランスを崩す。箱がリュックから飛び出る。あっと思うと、傘ごと転ぶ。ふっとぶ私。転がり落ちる箱。
これを数百メートルの間に何度も繰り返す。
今日は家が遠いなあ、とさすがに難儀に思いだす。



何度目の転倒か。
一軒家の軒先の花がぼんやり目に入り、そこに住む人に思いをはせた瞬間に(たぶんね)、
タイヤが滑った。
決定打の一発。
左足から着地。
イメージの中では、天下一武闘会の孫悟空よろしく(ドラゴンボールのね)、
しゅたっ、と。
が。
その後、痛くて動けない。
足首が、足にめりこんでしまったよう。
動けない。
はう…が…ああ…


赤い傘と、青い自転車、ピンクと白の包装紙につつまれた四角い箱が、
雨に打たれながら転がっている。
霧雨よりやや雨粒の大きい、小雨手前。
しとしとと降られるにまかせたまま、しばし転がる。


ひとしきり濡れた後、どうにか立ち上がるが。
歩けない。
足に力が入らない。
パニックに陥る。
しかし何故か、誰かを呼ぼうなどという考えはハナからない。
どうにかして帰ることだけを、一心不乱に考える。
とにかく自転車にまたがる。
歩くよりペダルをこぐことのほうが楽だと知り、
しかしながらどうにか痛みを昇華したく、べそをかき、泣きながら家に向かう。
しかしよほど酔っていたのか、あるいは痛みから貧血を起こしていたのか、
この期に及んで居眠りをする。
そして茂みに突っ込む。
なぜ救急車に頭が回らなかったのか。
酔いと、習慣を守る力がなせる業か。


とにかくエレベーターに乗り、
とにかく玄関に自転車を引き入れた模様。
この間のことは覚えていない。
玄関で横になり、靴も脱がずそのまま寝た。
風邪をひくかな、とよぎったが、とにかく痛みが引いてくれたら、と思った。
大きな怪我だと思いたくなかった。

2012年6月11日月曜日

シンサイバシ

「自殺できなかったから人を殺して死刑になろうと思った」
おい。
いい加減にしろ。

ここにはすっげー飛躍があると思うのだが。
違うルールで、違うゲームをプレイしようとしている。
いうなれば、テニスのラケットで卓球やっちゃうよ、みたいな。
あるいは、シンクロで競泳やっちゃうよ、みたいな。
そりゃ、ある意味勝つかもしれない。シンクロの選手より、競泳の選手のほうがスピードは早いでしょ。
でも勝負以前の問題だよね。
逃げてる。


①自殺できない。
②人を殺すと死刑になる。

①は自分の問題、②は社会のルール。
いうなれば、自分の問題を社会のルールに転嫁して、誰かに解決してもらおうとした、ってわけでないの。
で、それでさ。
一人にイッコしかない命を、自分の甘えのために強奪したわけ?
いやー。
ないっしょ、それは。



不良債権化してるの?自分の問題が。
だとしたら、それはわかるけど、
その延長で誰かを傷つけるのは本当にいくない。
ギリギリで、どうにかふんばる。
誰かのせいにしたところで、何も始まらないし、何も終わらないんだって。


イケダ小とか、アキハバラとか、手の込んだ計画なしでやれるからか、
通り魔へのハードルが低すぎる。
テロルですよ、これは。何の理想のための戦いかは知りませんが。


なんだかなあ。

2012年6月10日日曜日

外果骨折顛末記―①「ことのおこり」

タイトルを「泥酔~」、とすると、自分の中の数少ない世間%がより下方修正される気がしたので、
客観的な事実を、何のてらいもなく凝縮しました。芸がない?はい、ありません。すみません。






*  *  *






さて、ことのおこり。
4月26日(木)、私が関係している某ンPO事業の、「歌の教室」発表会後の打ち上げ。
17時過ぎより中華料理屋でビール。続いて紹興酒。続いて紹興酒。続いて紹興酒。
チェイサーにビール。続いて紹興酒。
もう既に直進は難しくなりつつある。
しかし、さらに移動してギネス。
素敵な同行者と一緒でご機嫌。
酔った勢いで写真を撮る。終電まで飲む。
ランタイム、ほぼ6時間。杯数はもはや不明。


ばいばいまたねと上機嫌で別れたあと、自転車置き場にのろのろと進む。
体が左右に揺れる。典型的な千鳥足たあほのひょとはあ、と、心中モノローグさえ呂律が回っていない。
細かな雨がしとしと。傘をさしているはずなのに、なぜか濡れる。
自転車の前までたどりついたところで、一大事業を終えた気になり、一服。
私には強い洋モク、フィリップモリスのメンソール。
葉がつまってて、なかなか火が消えない。
眩暈がする。酔いが回る。


手元には、先に帰ってしまった歌手御大に、受講生から贈られたウィスキーが入った紙袋。
重いし濡れるのでリュックにしまおうとしたら、リュックのチャックがしまらない。
おー、ノンチャック。
冷静な判断もままならぬまま、手元が危うい。
ふだんならうまくいくはずなのになあ、と機能しない頭で不思議に思う。
箱が半分出ている状態のまま、ま、まっすぐ移動すれば出ることはないだろ、などと不明瞭な理屈で納得し、自転車の鍵を開け、乗る。
傘がうまくさせない。少し走ると、落ちてしまう。
ここで何か気づくべきだった。



*  *  *



と、のろのろと始まりました転倒記。
次回更新はまた近いうちに!

顛末記、イントロ。

ううむ。
正直まいる。
足裏の、外周が神経痛のように痛むのだ。
しくしく、ずしずし、きんきん。そんなふう。
これが常態。
特に、動いてないとき。これがヤバイ。
たまに痙攣して、体ごとビクリとなるおまけつき。
うーむ。
さすがにまいるな。


あまり目を合わせてくれないリハビリ士によると、
知覚異常性なんたら神経痛、とかいうらしい。
術後、患部の痛みを恐れて全く動かないままでいる高齢者がなる症状とのこと。あんたみたいな若い人がなっちゃだめって、やはり目を合わせず。
いやまあ、名前おしえてくれて原因うっすらおしえてくれて多少ふうんと納得らしきものはしたけどね。
とにかく、こたえる痛さなんだわ。
どうしたら治まる?尋ねたら、筋肉取り戻してふつうに歩けるようになってって。
あのな、そんなんすぐできたら世話ないって。


などと、いろいろあった結果ふと気づいたのだが、
この病院、かなりトンデモワンダーランド。
とにかく変わった人が多い。
あれ、病院てこんな変なとこだっけ?と、実は急患で運び込まれたその日から思った。
例えていえば、そう、「動物のお医者さん」という漫画のような印象。
いまだ外来で通っているが、確信は徐々に深まるばかり。
しかしそして、ロビーに溢れる患者の山。
トンデモワンダーランドに救いの手を求めるしかない、哀しき地元民たち。
医療って、本当に重要なんだなあ。


そんなわけで、入院中からつけはじめた「泥酔骨折顛末記」を、徐々に、気紛れ〜な頻度でアップしていこうと思います。
こんな機会めったにないし。


そんなわけで、
乞う?ご期待。




イラストは、我が敬愛する内山弘隆氏サイトより。
http://www.gallery-hiro.com/

2012年6月7日木曜日

逃げきれなかった

「菊池直子だから結婚できません」
この言葉が、どういう会話の流れで出されたのか。


菊池は男を愛していたのだろうと思う。
信じられたのだろうと思う。
そして男も菊池を愛していたのだろうと思う。
真実は、ときにすべてを粉砕する力を持つ。


追いつめられたのか。

「できません」
「なんで」
「無理です」
「どうして」
「菊池直子だから」
「え?」
「オウムの。知ってるでしょ。指名手配の」


結婚しようといわれて、菊池はきっととても幸せだったと同時に、
葛藤が最大に膨れ上がったに違いない。
もう嘘をつけない自分がいたのかもしれない。
疲れて、すべて預けたくなったのかもしれない。

人間はいつでもドラマを生む。
人間そのものが、ドラマの装置なのだ。ドラマは人間でできている。


菊池直子の指名手配写真は、若くて、ふっくらとして、にっこりとほほ笑んでいる。
愛らしい、若い娘。
交番や駅で見るたびに、この子はいまどこで何をしてるんだろう、と想像をめぐらせていた。


事件に関わっていなかったら、どんな人生を送っていたのだろう。



と、自分の人生を棚に上げ、人の人生を気にしているのだから世話ない。

2012年6月3日日曜日

年女!!

36歳になりまちた!
年だけは立派な大人!ばぶー!!


昼の打ち合わせで、みんなでケーキを食べました。
ケーキなんかめったに食べないから、メニューを眺めるだけでなんだか興奮してしまいました。
あたしったら!まるで文明開化だよ!


これまでも楽しいことが盛りだくさんの人生でしたが、
これからももっと楽しくしていこうと思います!
わーい!!


いただいたハッピーを、倍返しで還元できますように!
飛翔するぞ!!ビバ年女!!

2012年6月1日金曜日

モノオペラ『人情歌物語 松とお秋』@浅草公会堂

連日すみません。休みきれない村野です。しゅん。
いま制作チーフで入っているオペラ公演のご案内です。
岡村喬生、81歳の御大が、商人から吉原遊女まで、老若男女9変化。深みと広がりのあるバリトンが浅草に響きます!
作曲は「さっちゃん」「いぬのおまわりさん」の大中恩。クラリネットとピアノで奏でます。
お話は人情もの、「松」「お秋」の二本立て。
ご興味ありましたら是非!!下記にお電話頂くのでも、村野にご連絡頂くのでも構いません☆
==============================
人情歌物語「松」と「お秋」
会場:浅草公会堂
6月16日(土)13:30開演(13:00開場)
指定席2500円 自由席2000円

歌と口演(全9役)・脚色・演出/ 岡村喬生
曲師/ 岡田渉(クラリネット) 半田規子(ピアノ)
替り絵師/ 浦部和巳  
舞台スタッフ/ �スペース・ゼロ
主催・お問い合わせ:NPOみんなのオペラ TEL.03-3994-3552
コンサートマネージメント:ミリオンコンサート協会:03-3501-5638

2012年5月30日水曜日

医療ミス!

先週ギプスをとったあとに、看護婦にまいてもらったサポーター。
これが捻挫用のものだったらしく、医者が一目見て唖然。

「これもらったの?」
ええ、まあ、言われるままに…。

看護婦がどやどやと集まってくる。
誰がやったの? ふつうアンクルサポーターって言ったらこれ渡さないんだけどな…。あ、名前かいてある。〇〇さん。あー…。私から言います。お願いします。

「ふつうアンクルサポーターって言ったらこっちなんだよね」
と、ガンダムみたいな装甲具をバンドでベリベリ装着される。
うむ。
これならわかる。


これ、どうすればいいですか。
びろろんと、捻挫用サポーター。

「すでに買っていただいちゃってるんで…捻挫したときに使えるんで、もってってください」


…捻挫したくないし。


帰りに会計で捻挫用サポーター代をきいたら、
3割負担で160円とのこと。
ううむ。


どうりでリハビリ室の療法士さんが先週「これもらったの?」と戸惑っていると思った。
どうりで、ギプスの次段階としては簡易すぎると思った。
どうりで、最近痛むと思った。
どうりで、足首がぐらぐらすると思った。
どうりで、
どうりで、
どうりで、…


大事になる前に修正されたのはよかったけど、
やっぱりいかんせんもやもやする。
疑いようのないミスだ。


160円を取り返すべく訴訟を起こすか。

2012年5月28日月曜日

曇天を眺め。

曇ってきたな、と思ったら、雨が降り出した。
そんな瞬間を眺めながら、こんな時間を過ごしたのはどれくらいぶりだろうとふと思った。
ベランダで、雨に濡れない場所で、雨足が強くなっていくのを、ただ見る。
それだけでだいぶ贅沢な気がする。


家で、動かないでできる作業など限られている。
PCの前で、少しでも前に進める準備をしようと、1年間半ほったらかしにしていた家計収支をこつこつと入力する。
いつもは年末年始の何もないときに、阿呆なお笑い番組を流しながら作業するのだが、
今年は何故か時間がなくてそんな余裕もなかった。
光熱費と、給与明細と、その他支払に関する書類やら領収書やらを、地道に仕分け。
先の見えなさにうんざりしながら、いつか書類入れの底が見えることを祈りつつ。


医療費がかさむにしても、父から見舞い金を頂いたにしても、あまり支出の機会がないにしても、
なぜこんなに今月は口座に余裕があるのだろうと眺めていたら、先月だけで二カ月分を稼ぎ出していた。
どうりでしんどかったわけだ。無理しすぎの結果がこれか。
意味ない。


どうせならどこか異国の地でバカンスと洒落込みたかったが、
片足を痛めてやむなしといえども、自宅でぼんやりするのもさほど悪くない。
旅行にいったらいったで、時間貧乏性の私は、朝から晩までみっちり動き回るだろうし。
それならば現状の方が休養には適している。
などと気まぐれに思い込んでみる。


昨晩、イタリア組との会合のために、渋谷まで飲みにいった。
平時よりやや少ない程度にせよ、チャンポンしてだいぶ飲んだら、
夜中に術後に近い激痛が走り、暗いうちはほぼ眠れず、鬼のように後悔した。
しばらく酒も断たざるを得ない。


洗濯をこまめにし、自炊し、皿を洗い、たまに掃除をし、これまでたまっていたいろいろなものを整理しながらの生活。
気が向いたときに歩く練習をし、疲れたら横になる。
こんなに休んでいるのは大学留年時以来だが、試験やレポート、講義をサボる罪悪感がない分充実感がある。
完全にゼロになりきるまでやってみよう。


とはいえ、家計簿がつけきれん。
結局は根性なしのままである。

2012年5月26日土曜日

麻雀大会。

動くのが億劫なため家から出られない。
ゆえに昨晩は三人の賑やかな面々に来宅頂き、
久々に麻雀をしました。

雀卓がないため、コタツに布を貼り付けて。
雀牌は面子の一人が家族麻雀用のものを持参。
ピザをビールで流し込みつつ、休憩を入れながらジャラジャラと朝まで。
ビギナーに近い私は数回ハコをくらいつつ、ドベで終わりましたが、
場を読みながら手をつくっていく感覚を楽しみましたです。

そしてここでもまた、ビジョンなんだなと。

最初の配牌で、どんな手がつくれるかをいくつイメージできるか。
ツモっていく中で、プランの修正をしつつ、どの段階で形にすることを決断するか。
何を切って、何を入れるか。

一連の判断の的確さのためには、上がり手のビジョンを最初の段階でいくつ抱けるかによるのだなと、
勝手に感心しながら、何度も振り込み、高笑いされました。
あーあ。
覚えてろ。


オセロと麻雀とソリティアは、どんなにやっても飽きない。
シンプルであるがゆえに、戦略の間口が広く、
プレイヤーの個性が強く表れる。
ゲームの本質がそこにあるような気がします。


牌やカードを、金、人、物、陸海空、結果生じる権力に置き換えようとしない限り、
ゲームはとても良い文化だと思いました。


ドベだったけどね。




ちぇっ。

2012年5月25日金曜日

ギブスがとれた。

先週歯を食いしばる抜糸を終え、昨日晴れてギブスとさよならしました。今はサポーターのみ。
これだけで何と解放感。


歩みがままならないだけで後は健康この上なく。色んな方に休め休めと言って頂いたので、お言葉に甘えて家で三日間寝ていたら、完全に心身の健康を取り戻した様子。
そして出会うは退屈。


休みなく朝から晩まで飛び回るのが常態だったので、何もないのが不安この上なく。空っぽのスケジュール帳は何度見ても空っぽのまま。
かといって、予定を詰め込んだところで、機動力が低下しきっているので、きちんとこなせる自信は皆無。
うう、どうしたものか。


とりあえず飯でもつくろうと、一昨日はグリーンカレー、昨日は葱塩豚丼を。
今日は鶏肉のマヨポン炒め。
過程は楽しいが、食べてしまうと終わり。
そしてまた、退屈。

どうしたものか。

在宅でする作業はあるのだが、まだ足のむくみがとりきれず、少し座っていると目眩がしてくる。結果すぐに横になる。横になると、戦意が喪失される。そのまま惰眠。
こんな日々。


退屈余って友人に「退屈だ」とメールしたら、この上ない贅沢だから真剣にぼんやりしなさいと返信がきた。


これを機にぼんやりを極めてみようと思う。

2012年5月15日火曜日

しくり

うーむ。
涼しいとどうもしくしく痛むのだな。
この状態に慣れるまであとどのくらいかかるのかしら。

2012年5月10日木曜日

心と身の違和。

処女航海中のNICKです。こんばんは。
セルフ救急車にはじまり、緊急入院と続き…とにかく、生まれて初めてのことだらけで吃驚仰天だらけです。

退院したての頃は、奇跡のように早く治ってやる、と気合を入れていたのですが、
一週間もたつと、現状で出来ないことがどんどん自覚されていき、さすがにこらあかんと。
あかんです。はい。

私は家で山ほど液体を摂取する習慣があったのですが、それがままならない。
液体の入った容器を持って移動することができない。なぜなら両手に松葉杖だから。
あるいは片足飛びで移動するから。
うーむ。

シャワーを浴びているときに、風呂椅子に座っているのですが、
体を洗うときに、右足の裏と臀部を洗ってしまうと、両方ともつるつるとすべるようになってしまい、
座ってられないし、足でふんばってもいられない。
最初のうちはつるつると一人相撲をとっていたのですが、どちらかを洗ったらいったんちゃんと流すことを覚えました。
どっちかでふんばれないとね。

そしてさきほど干していた洗濯物(当然部屋干し)を、とりあえずハンガーや洗濯バサミから外して床に投げ置いたのですが、
これタオルとかシャツとかかたたんであちこちにしまうとなると本当に重労働だと気が付いて、
思わず立ちすくんでしまいました。
がーん。

そしていちばん参るのは、座ってられないこと。
足が心臓より下がると、むくみだして痛み、頭がくらくらしてくる。
結果、小刻みにソファに寝転がって、血やらリンパやらを上方に戻す。
やや復活してくるとまた起き上がるのだけど、
また少し経つと同じ事に。
これは参った。

せめて長時間座ってられればやれることも多くあるだろうに、それもかなわない。
とにかく休んでいる時間のほうが必然的に多い。
それでも何かしらで疲れるらしく、夜はぐっすり寝てしまう。
時間の流れがのんびりせざるを得ず、体内時計が空回りしているのがわかる。


休めってことよ、といろんな方に言って頂いた。
なので休もうと思うのだけど、どうも時間貧乏性なので、休んでいると不安になる。


久々に本でも読んでぼんやりするしかないのかも。

2012年5月4日金曜日

患者番号

小学生以来入院してなかったので、いろいろなことが新鮮。
手術前に「間違えて手術しないように」と、こんなタグをつけられた。
救急車で雨よけビニールシートをかぶせられたときにも思ったけど、ここでも、
Body、と思う。
ManとかHumanとかじゃなくて。
バリバリの人文学系なので、人間に対してそういったアプローチをすることがなかった。
新鮮。

2012年5月1日火曜日

順番待ち。

手術うぃる。昨晩九時より禁食、禁飲。代わって朝から点滴。
妙に動く気がせんのはこのポタポタゆえか?


バタフライのアリアを聴きながら院内文庫のスラムダンクを眺めていたら、ピンクで丸いナースが来て、T字帯に履き替えてください、とのこと。

なんのことはない、ふんどしですな。

昼飯の肉じゃがらしき匂い。
小説を手に取ると、焼き肉の描写。
腹が減ってるわけではないが、食べる快楽に誘われる。
食は文化ですな。


今日はオペがたてこんでいるらしく、医者はオペ室に軟禁状態らしい。
連休のあいだだからね。


出たらまず、美味しいものを食べにいこう。
松葉杖で友だちに会いに行こう。
早く生活に慣れよう。


昨日、違う部屋の患者さんに、松葉杖お上手ね、と誉められた。
よし、いいぞ、その調子だい。

2012年4月28日土曜日

ギブスなう。

骨折して。
入院して。
手術します。


木曜の深夜、雨の中、自転車でこけて。
どうにか帰宅したものの、動けないまま玄関で寝落ち。
翌朝とうとう痛みに耐えかねて、セルフ救急車。
皆さん親切でした。


いまは痛み止めきいてて、
パラリンピック選手並みのスピードで車椅子飛ばしてナースに叱られたり、
松葉杖で徘徊したりしてます。
筋肉を落としてはならない。
しかし、そしてありあまる時間。


来週火曜に手術するのだけど、
全身麻酔ときいて内心びびってます。
したことないから、手術とか。
緊急入院も驚いたけど。
そんなつもりなかったから、着の身着のままだし。


まだ自分の置かれている状況を理解しきれていない私。
ここはいつ。私はどこ。


回転寿司に行きたいなあ。

2012年4月25日水曜日

バタフライ公開リハ終了。

今日はイタリア文化会館で、バタフライの公開リハ制作。
まあいろいろ、案の定いろいろありましたが、ハイボールと共に喉元を過ぎたのですべて忘れました。
なんであれ、イタリアはまだ続いてる、と思いました。
(イタリア公演のとにかくカオスな詳細は、5月19日から東劇で公開されるドキュメンタリ映画「プッチーニに挑戦した男」に詳細あります。。映画にまでなっちった。。。)

スケジュールの読めない稽古。不透明な契約内容。飛び交う憶測と噂。
すべて同じ。面子も同じ。
忘れっぽい私でさえ、いろんな記憶がフラッシュバック。ここはどこ。私は誰。全てを忘れさせてくれるワインはどこ。


まあ、わかりやすい例は、制作面で言えば、「開場時間なのにモギリが到着していないので開場時間が押す」「当日パンフとあわせて袋に同梱するリーフレットが袋によって違う」「受付を担当していたイタリア人が全てどこかへ行ってしまう」といったことでしょうか。
楽しいですね。


演劇とオペラ、同じ舞台ですが、やはり習慣が違うことが多くて、戸惑うことが多いです。
そこにさらにイタリアの風が混じりますから、気を抜くとカオス。
かつ、基本気を抜いているので、少なくとも私の周りはベースがカオス。愉快なことが多いです。


しかし、久々にイタリアな空気を少し吸いました。やっぱ楽だなあ。
将来的には移住したい。それで野菜ばっか食べて過ごすんだ。味濃いし。


またしばらく体がイタリアモードになりそうです。
明日は三食パスタだな。


写真は喫煙所から生える階段。


2012年4月24日火曜日

声ふぇち。


最近気づいたのだけど、どうも自分は声フェチらしい。良い声を聴くと、ついふらふらとそっちへいってしまう。
バリトンだろうがテノールだろうがみさかいなし。ああ、ええ声やあと思うと、見た目も中身も関係なく、無条件降伏。
そんな自分をようやっと自覚。


どんな人が好み?という話をすることは、社交辞令的にもよくある。
その度に、いやあ自分でもよくわかんないんだよね…見た目じゃないし…生き様?いやいや…強いて言えば仕事できる人、なのかなあ。
本当に自分でもよくわからなかった。それがやっとわかった。音だ。その人が出す音が自分にとって快であると、どんな人であっても全肯定。話せば話すほど気分よく。好意と快楽を勘違い。
そうかあ、そうだったのかあ、と、どえらく納得。
齢36にして己の嗜好を知る。
雑食で飽き性なわけじゃなかった!!!


なぜそんなことを考えたかというと。
今手伝いで、オペラの制作に入っている。今日はそのリハーサルだったのだが、大好きすぎるテノール二人の声に客席でふるふるしていたときに、はっと自覚したのでした。ああ、自分、声が好きなんやと。見た目なんかどうでもええ、その人の出す音がよければ私はそれでOKなんやと。
とにかく、ええ声が好き。
いや、ええ声、というより、いい音、か。


声は嘘をつけないと、どこかで読んだ。コクトーの「声」、だったかな。
顔やしぐさはいくらでもつくりこんで嘘をつけるけど、声だけはどうにもならない。だから電話だと隠し事もすぐばれる、と。
演出しているときでも、何かおかしいな、と思うときは、見えてるものと聞こえてくるものがちぐはぐすぎることが多い。
台詞と、動きと、現れている表情がバランバラン。
そんなとき、ちょっとたんま、と立ち止まり、違和感に苦しんでいる役者の素直な声を聴くと、その内容がなんであれ、原因がわかることが多い。
大切なのは、音。
音がいろんなことを、勝手に語る。勝手に伝える。
あ、少なくとも、私にとっては、だけど。
目が強い人は、きっと視覚情報でいろいろわかるんだと思う。
私、目が悪いんでなー。


そしてさらにそういえば。
小学校のとき、アニメオタクだった。
だけど単にキャラクターを追うのじゃなくて、作画監督によっての画質の違いや、声優、美術、背景、キャラクターデザイン、どこのスタジオで製作されているか、そういったことがやたら気になった。
というか、キャラクターをいつしか通りこし、そっちのほうを追っかけた。
見えているものがつくられているもので、その裏に蠢く作り手たちの妄想や理想がその実現の源だと、子供ながらに悟っていたのだろうか。
だとすればよくできたガキだ。


見えてるものの裏にあるもの、その息遣いを感じ取る。
表情の裏に隠されたやわらかなもの、それを外につなぐ/つないでしまうのが声。


人の闇をさぐるには、声は必要不可欠な要素なんだと思った。

2012年4月21日土曜日

やっと春。


今日、家で仕事をしていたら、やたらドアチャイムがなった。 集金やら、営業やら、工事の説明人やら。 どう見ても元ヤンキーっぽいあんちゃんが、「読売新聞ですが、いま一万五千円分のサービスをしておりまして」ときた。 いきなり金額を出すあたり、エサっぽくて何だか。

いつの間にか、だいぶ日が長くなった。18時過ぎてもまだ明るい。 寒さに震えていた夜はもうしばらく来ないと気づき、ストーブをしまった。 毛布はまだ出しっぱ。 あれこれ作業しながら洗濯機フル稼働、洗濯カゴの底が見えるまで三回転。 干しまくり、吊りまくりで、ベランダは七夕みたい。 まだ衣替えしきってないので、色取りは地味だけど。

先日の大風で、外にとめておいた自転車のチェーンがぶっ倒れて外れ、 そのままにしておいたら、廃棄自転車と間違われたようで、 どこかに連れ去られていってしまった。 ドナドナド~ナ~ド~ナ~。 深追いしようか悩んだ挙句、 副業先で小遣いが出たので、勢いで折りたたみ自転車を買った。 駐輪場の手配がしちめんどくさいので、こないだまで居候がいた部屋に、 捨てようと置いていた本棚の外枠を並べて敷いて、 簡易駐輪場をつくった。 家の中に外があるようで、なんか不思議な気分。

いろんなものを新しくしている今日この頃。 こないだは、また別件で小遣いを頂いたので、 互換性に悩んでいたマックをそっと寝かせ、新しくwindowsをゲット。 色はシャイニーレッド。 と、気づくと、自分のまわりにやたら赤が多い。携帯も赤。 牛か。

こないだ体重計に乗ったら、さすがにドン引きするほどのウエイトになっていたので、 ささやかながら、まずは揚げ物を断ってみることにした。 メインは和食。酒はひかえる。 自転車やエスカレーターにはあまり乗らず、できるだけ歩く。 歩く、歩く。 歩く速度に慣れてきたら、草の匂いに気づけるようになった。

春だねえ。

2012年4月12日木曜日

うむ。

疲れて口を開く気がしない。
愛想笑いも放棄。
社会性ゼロ。

そんなときもある。

2012年4月10日火曜日

眠眠

やること満載なのに、家から出られずー。

2ヶ月ぶり?の完オフ。

疲れと春で、暁を覚えぬ眠り。

2012年4月8日日曜日

青山円形バラシ

円形での、演出のお手伝いが終わりました。
連チャンはさすがにキツかった。
体力の低下をひしひしと感じます。


明日からウォーキングと禁煙を再開するぞ!

2012年4月4日水曜日

役者の小道具

鉛筆は紐で首から下げる。
ダメ出しや、気づいたことをその場ですぐ書き込めるよう。

ナイフで削る。
削る作業の中で己れの状態を知る。


民芸の女優さん、中地美佐子さんの私物拝見。
紐とナイフは大滝さんに頂いたとのこと。


合理性と精神性のバランスに感銘。

2012年4月2日月曜日

楽屋暖簾

すまけいさんの楽屋。
扉前に暖簾。


終演後は暖簾前に行列。


人生を経ていくと、いろんな習慣ができるんだなと。

2012年3月31日土曜日

回る寿司

2月末日、2代目の居候氏が晴れて新天地へ

回るお寿司をごちそうして頂きました

ふだん自粛する金皿をめいっぱい

どんてん

どんてんどんてんどん
てんどん

激しい風雨でした

ひたすら
寝てました

2012年3月4日日曜日

マザコンな娘

間もなく、母が亡くなって10年になる。

今から考えると個性的な人だったが、当時は気付くすべもない。

未だに忘れられないやりとりがある。
あんたたちなんか産まなきゃよかった、ママの人生どうなるの、と、
涙を流した。


子供としては腹立ちを覚えたが、
女としては深く共感を覚えた。


母の葛藤はそれなりに深かったのだと思う。
友人ではなく、当の娘にクレームをつけるしかなかったところに、
言い様のない行き詰まり感を知る。


そして今なお独身の自分。
鏡を見ると、太りぎみなのも含め、面影に母がいる。


鏡の向こうの、はるかな時間を蒼く思う。
私の人生は、いったいどうなっていくのだろうか。

2012年1月15日日曜日

映画「イエロー・ケーキ」のドイツから監督来日によるイベント参加申し込み受付中!

いまお手伝いしている映画会社パンドラで配給している原発ドキュメンタリ作品「イエローケーキ」。

特別試写のご案内です。ご興味ある方は是非!

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原発はクリーンなエネルギーだと最近まで言われてきました。

原発の燃料になるウランから出る黄色い粉を原発は必要としています。

 

そのウラン採掘の現場で起きていることや、その出来事を隠ぺいしている事実を

撮影拒否にあいながら5年間にわたり、丹念に追ったドイツのドキュメンタリー映画

「イエロー・ケーキ〜クリーンなエネルギーという嘘」の公開にあたり、

監督が来日して、特別有料試写会とシンポジウムを開催しますので、そのご案内と

参加者の電話予約開始日程をお知らせします。

 

映画にうつされるのはほとんど知られていない事実ばかりです。

 

ベント概要・・・
■「イエロー・ケーキ〜クリーンなエネルギーという嘘」特別有料試写会とシンポジウム

主催:東京ドイツ文化センター/パンドラ

◆日時:125日(水)< span lang=EN-US>18:00 開場/18:30 開映 <上映時間108分>
http://pandorafilms.wordpress.com/roadshow/yellow/preview/

◆会場:ドイツ文化センター 
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/uun/anf/jaindex.htm

(港区赤坂7-5-56/地下鉄青山一丁目駅A4出口から赤坂郵便局方面へ徒歩5分)

◆シンポジウム :上映終了後開始予定(20:20頃)
 ・パネラー(予定):ヨアヒム・チルナー監督
           鎌仲ひとみ監督(「ミツバチの羽音と地球の回転」)他
 ・テーマ:「ドイツと日本 なぜ日本では原発を全廃できないのか?」
◆料金:1500円均一

●予約先電話番号:パンドラ 03-3555-3987(平日10:0018:00

(定員になり次第締め切り/当日券有)
※前売券はお使いいただけますが、お持ちの方も電話予約をお願いします。
※ファックス及びメールでの申し込みは受付けておりません。予めご了承願います。

作品概要http://pandorafilms.wordpress.com/roadshow/yellow/


2012年1月14日土曜日

初巻。

最近、食べたいものを、買うのじゃなくてつくってみる、な気分が続いてます。
先日はどうしても海苔巻きをお腹いっぱい食べたくて、
巻きすとネタと海苔を買い込んで、
酢飯をわんさと炊いて、
海苔巻き祭しました。
生まれて初めてのセルフ巻き。
楽しかった。満腹ぷー。


自炊もなかなか良いものですね。
時間がとれるときに限るけど。

2012年1月13日金曜日

ジーざす。

久々に、ちょっと長めの台本を書こうと、あれこれネタを仕込みつつ、
シノプシスなど作ってみてるのだけど、
これがまた恐ろしく、打っても響かぬ心内。
鈍いったらない。


今回は聖書をモチーフにしようと、何とはなしに触れたりしてみてはいるのだけど、
なんせ鈍ってるから、ともするとモチーフにするどころか、
取り込まれそうになる。
しっかりしろ、私。


何かでも、面白いです、聖書。
イエスって元大工だからそこそこ体格よかったのかなーとか。
イエスに洗礼を授けたヨハネって、ラオウみたいな感じなのかなとか。
あと、いろんな話の元ネタになってるのとか。
それこそ南斗のユダ、とかねー。


今のところイエス、ビジュアル的にはヴィンセント・ギャロな感じで読んでて。
ピラトが何故か水谷豊。
あとはいろんな聖画に描かれてる感じで。


割りと楽しくはある。

2012年1月5日木曜日

終わっちゃいましたな。

年始、プロットを作成するために、坂口安吾と村上龍と新訳聖書を三角読みしていたら、正月があっという間に終わってしまいました。

楽しかったなあ。

2012年1月1日日曜日

2012開始!

明けましておめでとうございます。
ちょっとびっくりする2012の幕開けでした。
詳しいことは書けないけれど、とりあえず新宿警察署まで行ってきました。
しかし電車接続の悪いこと。


このままの勢いで、久しぶりに初日の出でも。
なんだかすごい年になりそうだ。