2017年4月1日土曜日

テレビがない。

そう、テレビがないのである。
なぜかというと、地デジ化しそこねたからだ。
以来そのまま。

この日から地デジ化に切り替わるからね、の1日前に、日本を離れた。
2週間後に帰国したらテレビがうつらなくなっていた。
いまはただのVHS再生機と化している。

経済的に全く余裕がなかったことと、
テレビがない生活に対する興味があったので、
そのままにしてみた。
今年で6年目か。

たまに電気屋に並ぶ大きな画面でバラエティ番組がやっていたりすると、
すごく不思議な現象のように思える。
こんなに大きい画面で見るほどのことじゃないような気もするし。

今のところのデメリット。
・情報を能動的にとりにいかないと、何も知らないままになる。
・「ほら、あのCMの、あの子」という例示に全く対応できない。
・見なくてはならない番組を見るのにスマホを使うため、ちょっと大変。

メリットなのかな。
・静か。
・テレビをただ見続けて1日が終わる、ということがない。
・追い立てられないですむ。いろんな意味で。

新聞もとっていないし、ラジオも熱心に聞いてはいないため、
情報共有によって形成される共同体(それはテレビ・ラジオ・新聞などメディアの出現によってつくられたもの)からは確実に離れていってるのはわかるのだけど、
生活する上での能動性は少し増すような気がしています。

テレビが与えてくれるものって、すごく多い。ぽーっと口をあけてるだけで、たくさんの美味しい・栄養価の高いものが体内に飛び込んでくるような。
なんかでも、それででぶでぶになっていくことに、疲れたというか。
どんぐりの実とかでもいいから、自分で拾ったものや加工したもので、自分の中身を整えておきたいというか。
粗食を志向するというか。
かえって贅沢なのはわかっているのだけど。

でも、そろそろテレビ買わなきゃなーと思う。
思うばっかりで、まだ定まらないのだけど。
見たいものができたら必死で手に入れるのだろうけど。
うーん。
それよりもまだ、雨音を聞きながら茶をすすって曇り空を見上げたりする方が、
望ましいと思ってしまう。(どんどん修行僧みたいになっていってる)

ふんぎりがつかない。