2012年5月30日水曜日

医療ミス!

先週ギプスをとったあとに、看護婦にまいてもらったサポーター。
これが捻挫用のものだったらしく、医者が一目見て唖然。

「これもらったの?」
ええ、まあ、言われるままに…。

看護婦がどやどやと集まってくる。
誰がやったの? ふつうアンクルサポーターって言ったらこれ渡さないんだけどな…。あ、名前かいてある。〇〇さん。あー…。私から言います。お願いします。

「ふつうアンクルサポーターって言ったらこっちなんだよね」
と、ガンダムみたいな装甲具をバンドでベリベリ装着される。
うむ。
これならわかる。


これ、どうすればいいですか。
びろろんと、捻挫用サポーター。

「すでに買っていただいちゃってるんで…捻挫したときに使えるんで、もってってください」


…捻挫したくないし。


帰りに会計で捻挫用サポーター代をきいたら、
3割負担で160円とのこと。
ううむ。


どうりでリハビリ室の療法士さんが先週「これもらったの?」と戸惑っていると思った。
どうりで、ギプスの次段階としては簡易すぎると思った。
どうりで、最近痛むと思った。
どうりで、足首がぐらぐらすると思った。
どうりで、
どうりで、
どうりで、…


大事になる前に修正されたのはよかったけど、
やっぱりいかんせんもやもやする。
疑いようのないミスだ。


160円を取り返すべく訴訟を起こすか。

2012年5月28日月曜日

曇天を眺め。

曇ってきたな、と思ったら、雨が降り出した。
そんな瞬間を眺めながら、こんな時間を過ごしたのはどれくらいぶりだろうとふと思った。
ベランダで、雨に濡れない場所で、雨足が強くなっていくのを、ただ見る。
それだけでだいぶ贅沢な気がする。


家で、動かないでできる作業など限られている。
PCの前で、少しでも前に進める準備をしようと、1年間半ほったらかしにしていた家計収支をこつこつと入力する。
いつもは年末年始の何もないときに、阿呆なお笑い番組を流しながら作業するのだが、
今年は何故か時間がなくてそんな余裕もなかった。
光熱費と、給与明細と、その他支払に関する書類やら領収書やらを、地道に仕分け。
先の見えなさにうんざりしながら、いつか書類入れの底が見えることを祈りつつ。


医療費がかさむにしても、父から見舞い金を頂いたにしても、あまり支出の機会がないにしても、
なぜこんなに今月は口座に余裕があるのだろうと眺めていたら、先月だけで二カ月分を稼ぎ出していた。
どうりでしんどかったわけだ。無理しすぎの結果がこれか。
意味ない。


どうせならどこか異国の地でバカンスと洒落込みたかったが、
片足を痛めてやむなしといえども、自宅でぼんやりするのもさほど悪くない。
旅行にいったらいったで、時間貧乏性の私は、朝から晩までみっちり動き回るだろうし。
それならば現状の方が休養には適している。
などと気まぐれに思い込んでみる。


昨晩、イタリア組との会合のために、渋谷まで飲みにいった。
平時よりやや少ない程度にせよ、チャンポンしてだいぶ飲んだら、
夜中に術後に近い激痛が走り、暗いうちはほぼ眠れず、鬼のように後悔した。
しばらく酒も断たざるを得ない。


洗濯をこまめにし、自炊し、皿を洗い、たまに掃除をし、これまでたまっていたいろいろなものを整理しながらの生活。
気が向いたときに歩く練習をし、疲れたら横になる。
こんなに休んでいるのは大学留年時以来だが、試験やレポート、講義をサボる罪悪感がない分充実感がある。
完全にゼロになりきるまでやってみよう。


とはいえ、家計簿がつけきれん。
結局は根性なしのままである。

2012年5月26日土曜日

麻雀大会。

動くのが億劫なため家から出られない。
ゆえに昨晩は三人の賑やかな面々に来宅頂き、
久々に麻雀をしました。

雀卓がないため、コタツに布を貼り付けて。
雀牌は面子の一人が家族麻雀用のものを持参。
ピザをビールで流し込みつつ、休憩を入れながらジャラジャラと朝まで。
ビギナーに近い私は数回ハコをくらいつつ、ドベで終わりましたが、
場を読みながら手をつくっていく感覚を楽しみましたです。

そしてここでもまた、ビジョンなんだなと。

最初の配牌で、どんな手がつくれるかをいくつイメージできるか。
ツモっていく中で、プランの修正をしつつ、どの段階で形にすることを決断するか。
何を切って、何を入れるか。

一連の判断の的確さのためには、上がり手のビジョンを最初の段階でいくつ抱けるかによるのだなと、
勝手に感心しながら、何度も振り込み、高笑いされました。
あーあ。
覚えてろ。


オセロと麻雀とソリティアは、どんなにやっても飽きない。
シンプルであるがゆえに、戦略の間口が広く、
プレイヤーの個性が強く表れる。
ゲームの本質がそこにあるような気がします。


牌やカードを、金、人、物、陸海空、結果生じる権力に置き換えようとしない限り、
ゲームはとても良い文化だと思いました。


ドベだったけどね。




ちぇっ。

2012年5月25日金曜日

ギブスがとれた。

先週歯を食いしばる抜糸を終え、昨日晴れてギブスとさよならしました。今はサポーターのみ。
これだけで何と解放感。


歩みがままならないだけで後は健康この上なく。色んな方に休め休めと言って頂いたので、お言葉に甘えて家で三日間寝ていたら、完全に心身の健康を取り戻した様子。
そして出会うは退屈。


休みなく朝から晩まで飛び回るのが常態だったので、何もないのが不安この上なく。空っぽのスケジュール帳は何度見ても空っぽのまま。
かといって、予定を詰め込んだところで、機動力が低下しきっているので、きちんとこなせる自信は皆無。
うう、どうしたものか。


とりあえず飯でもつくろうと、一昨日はグリーンカレー、昨日は葱塩豚丼を。
今日は鶏肉のマヨポン炒め。
過程は楽しいが、食べてしまうと終わり。
そしてまた、退屈。

どうしたものか。

在宅でする作業はあるのだが、まだ足のむくみがとりきれず、少し座っていると目眩がしてくる。結果すぐに横になる。横になると、戦意が喪失される。そのまま惰眠。
こんな日々。


退屈余って友人に「退屈だ」とメールしたら、この上ない贅沢だから真剣にぼんやりしなさいと返信がきた。


これを機にぼんやりを極めてみようと思う。

2012年5月15日火曜日

しくり

うーむ。
涼しいとどうもしくしく痛むのだな。
この状態に慣れるまであとどのくらいかかるのかしら。

2012年5月10日木曜日

心と身の違和。

処女航海中のNICKです。こんばんは。
セルフ救急車にはじまり、緊急入院と続き…とにかく、生まれて初めてのことだらけで吃驚仰天だらけです。

退院したての頃は、奇跡のように早く治ってやる、と気合を入れていたのですが、
一週間もたつと、現状で出来ないことがどんどん自覚されていき、さすがにこらあかんと。
あかんです。はい。

私は家で山ほど液体を摂取する習慣があったのですが、それがままならない。
液体の入った容器を持って移動することができない。なぜなら両手に松葉杖だから。
あるいは片足飛びで移動するから。
うーむ。

シャワーを浴びているときに、風呂椅子に座っているのですが、
体を洗うときに、右足の裏と臀部を洗ってしまうと、両方ともつるつるとすべるようになってしまい、
座ってられないし、足でふんばってもいられない。
最初のうちはつるつると一人相撲をとっていたのですが、どちらかを洗ったらいったんちゃんと流すことを覚えました。
どっちかでふんばれないとね。

そしてさきほど干していた洗濯物(当然部屋干し)を、とりあえずハンガーや洗濯バサミから外して床に投げ置いたのですが、
これタオルとかシャツとかかたたんであちこちにしまうとなると本当に重労働だと気が付いて、
思わず立ちすくんでしまいました。
がーん。

そしていちばん参るのは、座ってられないこと。
足が心臓より下がると、むくみだして痛み、頭がくらくらしてくる。
結果、小刻みにソファに寝転がって、血やらリンパやらを上方に戻す。
やや復活してくるとまた起き上がるのだけど、
また少し経つと同じ事に。
これは参った。

せめて長時間座ってられればやれることも多くあるだろうに、それもかなわない。
とにかく休んでいる時間のほうが必然的に多い。
それでも何かしらで疲れるらしく、夜はぐっすり寝てしまう。
時間の流れがのんびりせざるを得ず、体内時計が空回りしているのがわかる。


休めってことよ、といろんな方に言って頂いた。
なので休もうと思うのだけど、どうも時間貧乏性なので、休んでいると不安になる。


久々に本でも読んでぼんやりするしかないのかも。

2012年5月4日金曜日

患者番号

小学生以来入院してなかったので、いろいろなことが新鮮。
手術前に「間違えて手術しないように」と、こんなタグをつけられた。
救急車で雨よけビニールシートをかぶせられたときにも思ったけど、ここでも、
Body、と思う。
ManとかHumanとかじゃなくて。
バリバリの人文学系なので、人間に対してそういったアプローチをすることがなかった。
新鮮。

2012年5月1日火曜日

順番待ち。

手術うぃる。昨晩九時より禁食、禁飲。代わって朝から点滴。
妙に動く気がせんのはこのポタポタゆえか?


バタフライのアリアを聴きながら院内文庫のスラムダンクを眺めていたら、ピンクで丸いナースが来て、T字帯に履き替えてください、とのこと。

なんのことはない、ふんどしですな。

昼飯の肉じゃがらしき匂い。
小説を手に取ると、焼き肉の描写。
腹が減ってるわけではないが、食べる快楽に誘われる。
食は文化ですな。


今日はオペがたてこんでいるらしく、医者はオペ室に軟禁状態らしい。
連休のあいだだからね。


出たらまず、美味しいものを食べにいこう。
松葉杖で友だちに会いに行こう。
早く生活に慣れよう。


昨日、違う部屋の患者さんに、松葉杖お上手ね、と誉められた。
よし、いいぞ、その調子だい。