太田くんの映画に出演している先輩の竹井亮介氏から、今日は突然のお知らせ。
火曜日は朝から夜まで働き詰めなので体力がもつか危うかったが、塾講を終えてからふらふらと渋谷へ。
面白かった。
震災体験をもとにした芝居を、神戸で上演する俳優たち。
千秋楽の前夜。
煙草の煙が立ち上り、ビール缶が転がり、スナック菓子が開かれる、畳の大部屋。
洗濯物が干され、ちゃぶ台の上には所狭しと宴会必需品が並ぶ。
少なくとも演劇関係者は、それだけで親近感が湧いてしまう。
座長についての愚痴から始まった会話が、
座長の帰宅を契機に、本人の吊し上げへと変わる。
俺たちに何が足りないんですか。
愛だよ、愛。
繰り返される抽象的な押し問答。
乱暴なまでの議論を経て、傷つけあう中で、
落としどころは現れ、
相互理解の可能性へと行き着く。
怖かった。
学生時代、いやその後も、こんな光景をいやというほど目の当たりにしてきた。
安易な言葉は攻撃の対象となり、
生きていることそのものさえも疑念にさらされる。
てめえ、死ね。
オナニーしてんじゃねえよ。
やめちまえ。
何度も、何度も、何度も見た。
そうならないように必死に主宰を続けてきた。
同じ轍は踏むまい。
あんな恐ろしい目にあったら、私は完全に潰れる。
怖かった。
もう見ることはないと思っていた光景が、再現された。
そういえば、太田くんも同じ光景を何度も体験していた。
それをきっかけに退団もした。
無駄な体験など、ない。
今日は心して悪夢を見よう。
明日の糧になるように。
1 件のコメント:
れいちゃん、このブログいま気づいたわ。
ありがとう!ありがとう!!
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