2022年12月8日木曜日

例のアレをアレしました④:自分の身体

おかしな夢を見た。とは、何かの小説の書き出しにありそうだが、サイケな色のついたおかしな夢の中で苦しさを覚え、はっと目覚めた。息苦しい。
例のアレをアレして、発症してちょうど8日目。4日目の早朝に起きたのと同様な息苦しさが、同じ明け方の時間帯に襲う。

とにかく体を起こし、ただじっと座って深呼吸。布団をはいで寝ていたようで、体がすっかり冷えている。暖めアイテムをかきあつめる。靴下とレッグウォーマーを装着、暖房を入れ、白湯を飲む。
症状がほぼおさまっているこのタイミングでくるということは、後遺症としてこの後もちょいちょい現れるつもりだろう。忘れた頃にやってくるやつめ。

息苦しさが少しましになったところで、つい習慣からスマホで「後遺症 息苦しい 対策」とググったが、専門家がそばにいることを思い出し、看護師に電話。これはもうしょうがないですねえ、と宥めるしかない様子。大丈夫、わかったありがとう。どうにもならないことがわかればそれでいいんだ。受話器を置く。

時間を見ると、6:07。食事を取りに行くのは8:30~9:00と決められているから、すぐに動き出す必要はない。
ひとまず横になる。暖まったせいか、少し楽なような気がする。
途中1回、検温のために起きたが、朝食の時間までうとうとした。
目覚めたら、だいぶましになっていた。


これまであまり病気らしい病気はしたことがなく(去年とった胆石は不摂生ゆえだと思ってる)、自分が動き回れることを大前提に、予定も立ててきたし、周囲との関わり方も考えてきた。
でも今回の罹患を経て、自分が健康を害する場合もあるのだと、改めて思うようになった。
病と並走してこられた方からすれば「何をいまさら」と思われるだろうが、
本当にこれまで、自分が動けなくなることを想定することはなく、むしろそれは甘えだと思ってさえいた。
しかしそれは全くの勘違いであり、リスク管理ができておらず、むしろ逆に甘えにすぎないことを、今回身に染みてわかった。

この肉体は、期限つきなのである。
いつまでも万全なわけがなく、少しずつ(あるいは一気に)故障や機能不全を起こし、
やがて一切の働きを止める。

こんな当たり前のことを無視して、買ったばかりの電化製品のごとく、マニュアルもろくに読み込まず無理な使い方ばかりを強いてきた。
機能を使いこなす前に、故障して使い物にならなくなる。

今更ながら、自分の身体を、深く慈しもうと思った。

…今だけだったら、ごめんね。

昨日の晩弁当、鶏天&あさりご飯。

nick


0 件のコメント: