ようやくラストを迎えた。
孤児が、世界の中での自分の足場をようやっと見つけるまでの話。
と書くとまあざっくりしすぎなのだけど。
これを貸してくれたのはとある出版社に勤める友人で。
彼女が失恋して、私もどうにもならないような状況にあるときに、
さんざん飲みちらかした挙句に、
「つまんない恋愛にうつつを抜かしてる暇があったら読みな」と
彼女がチョイスして貸してくれた中のひとつ。
独特な狭さと広さを持つ世界の中で、
穏やかなのかそうでないのかわからないことがらが、
熱を込めすぎない描写で淡々と語られていく。
凪のような気分のときに好んで手に取っていたが、
もつれた人間関係に、いささか暴力的な方法も含め"真実の光"が差し込んでくるカタストロフに、
ラスト近くでつい叫んだ。
面白いと思う。
やっぱこの頃のアメリカ文学は本当に面白いなあ。
映画はどうなってるのかしらん。
0 件のコメント:
コメントを投稿