2008年10月21日火曜日

脱力

もう、ほんとまんまに、脱力、です。
どだだだだと駆け抜けた今年。ええ、今年。
2月、6月、10月と、4ヶ月ごとに本番が訪れるこの…何て言うか、こう…地獄?
あるいは天国?
おまけに3月には台本も一本書き上げた記憶が…。


どれも素晴らしい参加者に恵まれて、幸せで満ち足りた気分ではありました。
そして、足を運んでくださったお客様…本当に、本当にありがとうございます。
ありがとうございます!!


そして今…
心身その他、すとぱーんと草臥れきっとります。
ふおおお…


年内はとにかく休んで、働いて、遊んで、今年これまでやりたくてもやれなかったことを片っ端からやっていこうと思います。
帰っておいで、私生活。どこかに行っていたんだね。
外はどうだったかい。寒かったかい。それとも心地よかったかい。
僕は君がもう恋しくて恋しくて恋しくて……と私生活と久々の再会の挨拶。
抱擁。
涙の代わりに、寛ぎと安らぎが。


生きててよかった…


料理、洗濯、掃除。そのあたりから再会を楽しんで行こうかと。
一昨日は手作り餃子などを作成してみました。
昨日は、餃子の種の残りとモヤシを炒め、辛味噌ラーメンにのっけるなどして。
ああ楽しい。ああおいしい。野菜って本当においしいです。肉も米も麺も…
幸せ。


胃がふくれ、ようやく冷静に周囲を慮る。


今年は何度も「ああもうだめだ」と思いました。
そしてそのたびにどうにかなりました。
これも一重に、皆様のお力添えによるものです。
あああありがたやありがたや…


一例。
先日、突然友人Mから救援物資が届きました。
段ボールの中には食物がたくさん。
公演直前のしばらくは、それらで食いつなぎました。
ありがとう、小面製作のM。


他にも、金がなくて食べられるものがない…というとき、制作スタッフのHがお
弁当を買ってくれたりとか。
皆さんの差し入れを頂いたりとか。
米を頂いたりだとか。
お土産を頂いたりだとか。
その他にも、本当にたくさん。
あと、メールを頂いたりとかも。言葉は精神の食事です。
ありがとうございます。ありがとうございます。
本当の意味で、生かされています。私。


駆け抜けたことで、何となく変わったこと一つ。
何か、これまであったオブセッションが、ふと消えたような気がします。
逃げ切ったというか。
何かやらなきゃ、どうにかしなきゃ、まだまだ足りない、まだ、もっとやらなきゃ、
ああ…—といった、不安と焦りと苛立ちとか、そういったもの。
海底から海面へ向けて必死に泳ぎ上がろうとするとか、
崖から落ちてしまわないよう、しびれる指で岩をどうにか押さえ込んで体を持ち
上げているとか、
そういう感じがすっと消えた。


苦しくて仕方なかった自分の状態が遥か遠くに見え、
今は霧を抜け、目指していた平野、何もないところまで駆け抜けてこられたような、
そんな気が致しております。
まだ息切れと動悸の感覚は残っておりますが、
どうにか、こうにか、生きて辿りつけたような気はしています。


何だったんでしょうね、あの苦しみは。


しばらくはぼんやりして、その苦しみの正体を見定めみようかと。


単に、いわゆる「産みの苦しみ」だったのかな。


むう。


にくす

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