2008年3月23日日曜日

どうもどうもー☆

ごぶサタンなNICKです。
どうもどうも、こういったものは三日坊主になりがちなので、
毎日毎日、と根詰めるのではなく、
たまーに、書けるなあーと思うことがあったときに、
ふうわりと更新していこうと思いますので、
みなさんどうぞよろしくお願い致します。


さて近況報告より。
先日、翔和学園の大学部卒業演劇に、
ご縁があって台本提供をさせて頂き、
無事終了致しました。


彼らは「自閉症」や「学習障害」と一般的に呼称される「障害」を持っていて、
通常の学校教育では疎外されがちで、
各人紆余曲折を経て、最終的にその学園に通っています。


電車やアニメが好きな男の子や、
アイドルを好きな女の子が、
大騒ぎしながら授業を受けたり、文化祭を運営したりします。
いわゆる「特殊学級」の生徒たち、ということなのでしょうか。


本番には、残念ながら数名の欠席が出てしまいましたが、
先生にセリフだけ入れてもらいながら、
どうにか進行していきました。


客席で見ていた私は、ヒヤヒヤ、ドキドキしっぱなし。
でも、予期せぬところで客席から笑いが起きたり、
自分でも「あっこの場面はこんなに面白くなるんだ」と新たな発見があったり。
新鮮な時間を経験しました。
おまけに、自分の書いた本は、やっぱり自分好みなんだなあと再発見(笑)


終演後、興奮して感想を喋りまくっているお母様方を見て、
ああ、皆にセリフや見せ場があるように、と配慮した先生方の希望は、
きっとここにも帰結するんだな、と思いました。
よかったなあと。


私の拙い台本を一生懸命覚えてくれた皆に挨拶をしに行こうと、
裏へ会いに行きました。
ヤマちゃんが寄ってきてくれたので、握手をしました。おつかれさま。
するとヤマちゃんが少し泣きました。おろっ?どうしたの? 大変だったの?
「うん」。


ヤマちゃんは、覚えることが苦手だと、以前伺ったような。
では、自分のセリフを覚えて、セリフを言うタイミングを覚えて、
しかも動いてしゃべって、というのは、
とても大変なことだったに違いないなあと。


また、演劇部(あるんです)の女の子が口惜しそうにしていました。どうしたの?
「やりきれなかった」えっ?「いや、もっとできたなあ、って」。


皆の、こうした一つ一つの感情や経験が、まだ見ぬ明日につながると思うと、
教育っていうのは、まさに未来の基盤をつくる営みだということがわかり、
自分は何て良い現場に関わることができたんだろうと、
あまりの幸運に胸が満ちてしまいました。


教育とは、不思議なものです。
そしてこの上なく大切なもの。


未来は、こうやって創っていくものなのかなあ、と、
少し腑に落ちたような気がしました。


にくまん

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