
そのおわかれ会に、少しだけお邪魔してきた。
四階はロビーにいたるまで大騒ぎ。土禁の稽古場入り口前に、脱がれた靴が大量に並んでいる。中では方々で車座ができ、真っ赤な顔の演劇人たちが大声でしゃべってる。煮えてるおでん。この場は何に似てるだろうと思ったら、葬式の精進落としだった。決して暗くない、むしろ酒も入るし賑やか。でも別れを偲んでる。
五階の小劇場は、もちろん芝居を観に行ったし、知人が旗揚げしたときに受付手伝いなどした。消防法で劇場貸しできなくなってからは、稽古場としてお世話になった。
五階に行ったら、何人かが佇んでいた。「僕、ここで旗揚げだったんですよ。」面識なくとも、思わず話しかけてくる。そうせざるを得ない心境はよくわかる。
四階五階から、いったいどれくらいの芝居が産まれたのかと思うと、気が遠くなる。無数の情念を、世に放った。そんな匂いがした。大の字に寝転んで、記念写真を撮った。
もう二度と会うことはない。
さよなら、江古田ストアハウス。
ありがとう。おつかれさまでした。
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