2011年5月16日月曜日

裏方フェチ。

最近、まあとある身近な方の話なのですが、
その方の「おシゴト」に、たいそう感銘を受けます。
何といいましょうか、非常によくコントロールされており、
投げるタマも的確で、パスも相手の受けやすいところに投げ込む。
結果、その場にある様々なものごとが調和を見出し、元来あるポテンシャルより少し大目の力が引き出される。
これは、なかなかできることではありません。


たいがい、特に若い時分は、保身や見栄に走ります。
ミスしないようにしよう。うまくやろう。相手にもっとアピールしよう。
だけど、その方はそういったことが遠回りであることをあたかもご存知かのように、
裏へ裏へとまわる。
そう。
ザッツ・裏方気質。
目立たない分、損なように見えるし、
実際のところ、報われない思いが大きかったりする場面もありますが、
こういうことができる人が、一人いるのといないのとで、
ある集団の機能の度合いが全く異なってきます。


私はなぜか、
この裏方気質をもってしまったがゆえに、表舞台に堂々と歩いていけない、否、いかない方々を、
偏愛する性癖があるようです。
これまでの舞台関係の現場でも、そういった方々には賞賛と憧れの眼差しを向けてため息をついておりました。
すげえ。マジすげえ。
誰も気づかなければ気づかないほど、感心する。
そんな、マニアな感動。


この感動を、日常の社会で見出してしまいました。
そりゃもう、感動の嵐ですよ。
我はある。我はあるんでしょうけど、
コントロールされてる。
このコントロールは、なかなかできるもんじゃありません。
特に、若ければ若いほど、
俺が俺がとやりたがりーになってしまい、
相手を立てることにより場全体が得られるメリットより、個人が目立つことで得られる満足感を求め勝ちです。
しかし、この、私に感動を与えてくれる方は、
私よりも若いにも関わらず、このコントロールが抜群に上手い。
何でしょう。これは才能でしょうか。
あるいは、後天的なものか。複数の能力が集まって、かつそれを統括する能力が飛躍的に伸びて、とかでしょうか。
うーん。
とにかく、素晴らしい。
誰にも気づかれないままに、私一人が大絶賛。


マエストロの能力、ってことなんでしょうかね。
もうしばらく、この偏愛っぷりは止みそうにないです。
先方は「なんでこいつはやたら絡むんだ」と困っているでしょうけど(笑)

0 件のコメント: